「機会」とは?意味や使い方を例文も含めてご紹介

皆さんは「機会」の正しい意味や使い方をご存じですか?チャンスやタイミングという意味合いで使われ、何かを断る時には「またの機会に」と表現されることがあります。この記事では「機会」の意味や使い方について、例文を含めて紹介します。

目次

  1. 「機会」の意味
  2. 「機会」の使い方
  3. 「機会」の類語
  4. 「機会」を英語で表現

「機会」の意味

「機会」の意味は以下の通りです。

  1. 何かをするのに好都合な時機
  2. ちょうどよい折。潮時。チャンス

「機会」の「機」は、「物事のおこるきっかけ・はずみ」という意味があり、「機をうかがう」「機に乗ずる」のように使われます。一方、ここで言う「会」は、「であいの時・折」という意味です。

それぞれの字義から考えると、「機会」は「物事が起こる折・タイミング」を指します。何かを変えるタイミングという意味で、「チャンス」と解釈されることも多い熟語です。

「機会」の使い方

「機会」はさまざまな場面で使われる言葉です。

【例文】

  • 彼のような大スターと話しをする機会なんてめったにない。
  • 彼女は機会があるたびに、出版社に自分の作品を売り込んでいた。
  • たまの旅行なので、この機会にたくさんスケッチをするつもりだ。
  • バイトが忙しくて、自動車の免許を取りにいく機会を逃してしまった。

次に、ビジネスシーンなどでもよく使われる「機会」を含む言い回しを紹介します。

「またの機会に」

「またの機会に」の意味は「別の折に」です。しかし、場合によっては、「今回はダメだけど、次回チャンスがあったら」という意味合いで使われます。形式的に使われることが多い言葉なので、ポジティブなニュアンスかどうかは文脈で判断する必要があります。

【例文】

  • バイト面接に行ったが、「またの機会によろしくお願いします」と言われた。
  • 君が提案したプランだが、またの機会のために温めておくといいよ。

どちらも「今回の採用は見送る」という意味の例として取り上げていますが、シーンによっては「次のチャンスはよろしく頼む」という前向きなニュアンスを感じてもおかしくありません。

しかし、「今後もチャンスは少ない」あるいは、「もうチャンスは無い」ということを遠回しに言っているケースもあります。

「いい機会」

「いい機会」の意味は、「何か始めるのにちょうどいいタイミング」です。例えば、血液検査でコレステロール値が高いと注意されたAさんは、健康管理のためにダイエットを始めました。Aさんにとって、血液検査がダイエットを始める「いい機会」になったわけです。

「いい機会」は頻繁にはあまり使われず、「せっかくだから」「めったにあることではないから」というニュアンスを含んでいます。

【例文】

  • 社内の連絡事項が英語表記に統一されるので、いい機会だと英会話教室に通い始めた。
  • いい機会だから普段言えない不満を上司にぶつけてみた。

「機会均等」

「機会均等」の意味は、「機会を平等に与えること」です。外交上の用語としても使われますが、日常生活では「すべての人に同一のチャンスを平等に与えること」を意味します。

学校の社会や経済の授業で、「男女雇用機会均等法」という言葉を習った覚えがある人は多いでしょう。

【例文】

  • よく耳にする「教育の機会均等」とは、国民が平等に教育を受けるチャンスを作ることを指す。
  • わが社の社員に対し、国籍関係なく平等に仕事の機会を与えることこそ「機会均等」と呼べるのではないか。

「機会」の類語

「潮合い」

「潮合い」の意味は以下のとおりです。

  1. 海水が満ち合うところ
  2. 潮のさしひきのほどあい。しおどき
  3. 物事のほどあい。ころあい。時機

「潮合い」の語源は、「潮が満ち引きするころあい」にあり、そこから「物事を始めるのに最適なとき」という意味になりました。チャンス・最適なタイミングという意味でも「機会」と似た言葉です。

【例文】
  • 潮合いを計って、ここぞとばかりに漁船が集まってきた。
  • 相手エースの交代を潮合いとみた監督は、秘策を選手に伝授した。

「好機」

「好機」の意味は、「よい機会。チャンス」です。「好機」と機会は、チャンス・ちょうどよい時機という共通した意味を持つ言葉で、機会という大きな括りの中に「好機」があるとイメージできます。

「千載一遇の好機」「好機逸すべからず」のように、何かを始めるという意味よりも「チャンス」という意味合いが強い言葉です。

【例文】

  • 反則によって相手チームの選手が1人減ったこの好機を逃すわけにはいかない。
  • 千載一遇の好機とばかりに、寮内にゲーム機を持ち運ぶことを試みた。

「機会」を英語で表現

「機会」を英語にすると、「chance」「opportunity」の2つを使うことができます。しかし、常にどちらを使ってもよいわけではなく、文脈による使い分けが重要です。

【使い分け】

  • 「chance」⇒偶然に引き寄せたチャンス
  • 「opportunity」⇒必然的に(自分の力で)引き寄せたチャンス

【例文1】
  • I had the good fortune to have a chance to confess to her.
  • 訳:私は幸運にも彼女に告白する機会を得た。

【例文2】
  • Her daily efforts were recognized and she had the opportunity to study abroad.
  • 訳:彼女は日頃の努力が認められ、留学の機会を得た。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ