「優って」とは?意味や使い方を英語表現も含めてご紹介

「優って」の意味は、「優」が使われている「優等生」「優勝」などからも、どのような意味か推察できることでしょう。「優」には「優しい」という意味もありますから、混同しないように区別して理解しましょう。今回は「優って」の意味と使い方を英語表現も含めてご紹介します。

目次

  1. 「優って」とは?
  2. 「優って」の使い方
  3. 「優って」の英語表現

「優って」とは?

語の構造

「優って」は、(まさ・って)と読みます。動詞「優る」の連用形「優り」の促音便形「優っ」接続助詞の「て」がついて構成されている言葉です。「勝って」と表記する場合も同様で、その意味も同じです。

意味

「優って」の意味は、以下の通りです。

  1. 他のものと比べ、程度、価値、技術、量などが上であること
  2. 相対的にレベルが上である
  3. 官位などが上である

このうち、意味3は現代では使われていません。「優って」は、必ず、比較するべき他のものがあって使える言葉です。

人間でいえば自己と他者という比較で考えがちですが、個人であっても、「自分の今年の成績は、去年の成績に優っている」などのように、自分のなかでの比較を表すのにも使うことができます。

「優」の字義

「優」は、男女の性別に関係なく、人名に用いられることが多い漢字です。「優」の字義を知ると、あらためてその理由が納得できることでしょう。

「優」の読みは、音読みが(ゆう、う)訓読みが(やさ・しい、すぐ・れる、ゆた・か、まさ・る、わざおぎ、やわ・らぐ)

意味は以下の通り:

  1. 優しい、美しく上品。
  2. 情け深い、手厚い。
  3. すぐれている、まさっている
  4. ゆるやかである、ぐずぐずする。
  5. 役者。
  6. 和らぐ、調和する。

意味4のみがネガティブな意味(用例:優柔不断)ですが、それ以外は良い意味ばかりです。「優って」は意味3によります。

「優って」の使い方

「優って」は、ほとんどの場合、「優っている」というかたちで使われます。「優って」で用いられる頻度は高くはありませんが、その場合は、「~にも優って、」と句点を伴って使うと良いでしょう。

比較するものがあっての言葉ですから、必ず、なにがなにとの比較において「優って」いるのか、その二つを文中で示す必要があります。

下記の例文では、他者との比較、物と物との比較、個人のことがらにおける過去と現在の比較、などさまざまな状況を設定して使い方うぃ挙げてみます。

「優って」の例文

  • 去年の営業成績は僕のほうが田中君より優っていたのに、彼が課長補佐に昇進してしまった。
  • こちらのエアコンのほうが高額なぶん、冷却機能が他の機種より優っています。
  • 自分のタイムは去年より優っていたのだが、ライバルたちが絶好調で予選落ちしてしまった。
  • 良子さんの絵は美恵さんの絵よりも繊細さにおいて優っていた。
  • 君の努力は雄一君の努力に優っていないことを認めるべきだ。
  • 我が社の口紅の販売数は、他のどの化粧品メーカーよりも優っている。
  • 僕は、ほかの誰にも優って、ただ君のことを愛しているんだよ。

「優って」の英語表現

「優って」を英語で言う場合、じつに様々な表現があります。そのなかから代表的なものとその例文をいくつかご紹介します。

  • be superior to ~:【例文】I am superior to my competitor in everything. 【訳文】私は、あらゆる点において、競争相手に優っている。
  • outdo~in:【例文】He outdoes me in effort. 【訳文】彼は、努力において私に優っている。
  • better than~:【例文】Two heads are better than one.【訳文】二人の知恵は一人の知恵に優る。(英語のことわざ。日本語でいう「三人寄れば文殊の知恵))
  • surpass~at:【例文】My sister surpasses me at cooking.【訳文】私の姉は、料理では私に優っている。
  • top~at:【例文】Don tops them all at basketball.【訳文】ダンは、バスケットボールでは彼らすべてに優っている。


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