「感動を覚える」とは?意味や使い方を例文を含めてご紹介

「感動を覚える」という言い回しは、非常に深く心を動かされる様子を表しています。様々な作品を見たり、エピソードを耳にしたりして、普段から「感動を覚える」ような感受性が豊かな方もいるでしょう。今回は「感動を覚える」の意味や使い方について、例文を交えて紹介します。

目次

  1. 「感動を覚える」の意味
  2. 「感動を覚える」の使い方
  3. 「感動を覚える」の類似表現

「感動を覚える」の意味

「感動を覚える」(かんどうをおぼえる)という言い回しは、物事に触れ、自然と心が強く動かされて大きな印象を植え付けられる様子を表します。

「感動」という言葉自体に、目の前の物事やエピソードを聞いたことにより、心に強く刻み込まれて非常に強く感じ入るという意味があります。さらに「~を覚える」という形で、体や心で感じるという意味が加わっています。

「感動を覚える」で、同じような意味の言葉を重ねて「とても深く感じられて印象に残る」様子に焦点を当てて強調していることになりますね。

「感動を覚える」の使い方

「感動を覚える」は強く印象に残る光景やエピソードなどの物事に触れた時や、芸術作品やその作り手の様子スポーツなどの競技をする様子俳優や女優の演技などを見聞きした際、強く心を動かされしっかりと脳裏に植え付けられる状態を表す時に使います。

多く物事について、心が激しく揺さぶられるような思いをしたり、しみじみと後まで残るように様々な感情が湧いたりする心の動きを表現できます。

「感動を覚える」対象となる人や物事をあざ笑い、皮肉を言うようなネガティブな意味で使う例はあまり見られません。

「感動を覚える」を使った例文

  • 会場でバッハの『無伴奏チェロ組曲』を初めて聴いた時は、あまりの素晴らしい演奏に感動を覚えた
  • ドラフト会議の中継の後に、選手とお母さんの感動を覚える素敵なエピソードを流していた。
  • 優勝したアスリートのドキュメンタリーを見て、苦悩しながら成長していく様子に感動を覚えて自然と涙が出た。
  • 著名人の談話に感動を覚え、その時に語った言葉を座右の銘にしようと思った。
  • いにしえの王女を描いた肖像画を見て、画家の温かい視線が感じられ感動を覚えた
  • かねてから会ってみたいと思っていた人と直接言葉を交わし、感動を覚えて寝付けなかった。
  • 小説やアニメで有名な『フランダースの犬』は悲しい結末だが、主人公のネロとパトラッシュのひたむきな姿に感動を覚えて最後まで見続けた人は多いだろう。

「感動を覚える」の類似表現

感銘を受ける

感銘を受ける」(かんめいをうける)とは、ある物事について忘れられないほど深く感じ入る、もしくは、心に刻みつけて忘れまいとする思いが自然と心に抱く状態をいいます。強く心に受け入れる点で「感動を覚える」と似ていますね。

ただ、「感銘を受ける」はビジネス用語で使用されることもしばしばです。履歴書の記入や面接での受け答えで、志望動機などの強く伝えたいことがある際に使います。また、目上の方の言葉や様子に感じ入った時にも「感銘を受けました」と丁寧にいう形で伝えられるでしょう。

【例文】

  • 偉人の名言に感銘を受け、日頃からそのように行動したいと思っている。
  • 御社の環境に配慮しながら企業活動をする姿勢に感銘を受け、入社を志望いたしました。
  • 社長の仕事への姿勢に対するお言葉に感銘を受けました。

琴線に触れる

「琴線に触れる」(きんせんにふれる)は、爪弾くと音を立てる「琴線」(意味:琴の糸)を、物事に感じやすい人の心に例えた言い回しです。「心の琴線に触れる」という使い方も見られます。

その意味は、素晴らしい物事に接する機会があり感動すること、もしくは、共鳴する(この場合、「良いと考えて同調する」)ことをいいます。

【例文】

  • 女優の素晴らしい演技が琴線に触れたと見えて、観客が賛辞を惜しまなかった。
  • 著名人のスピーチが琴線に触れて、大勢の人が涙を流していた。
  • 彼女のいたわりの言葉は、私の心の琴線に触れて癒やされる感じがした。

なお、「琴線」をその人の気にしている所ととらえ、それに触れることを「相手を怒らせてしまう」という意味だと考える人もいますが、誤用ですので注意しましょう。目上の人の痛い所をついて激しく怒らせる「逆鱗に触れる」と勘違いしているかもしれません。


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