「序列」とは?意味や使い方をご紹介

「年功序列にしたがって…」などの言い回しで耳にすることのある「序列」。しかしながら、自分では使ってみたことがない、あるいは意味がよく分かっていなかったという人もいるでしょう。そこで、今回は「序列」の意味や使い方を例文もまじえながら解説していきます。

目次

  1. 「序列」の意味とは?
  2. 「序列」の使い方(例文)
  3. 「序列」の関連語とは?
  4. 「序列」を英語で表現すると?

「序列」の意味とは?

「序列」とは、順序をつけて並べることや順番に並ぶことを表す名詞です。また、ある一定の基準に従って並べたものそれ自体を表す場合もあります。

「序列」という熟語を構成する「序」は、順序順番という意味を表す漢字で、「列」にはならぶならべるという意味があります。

「序列」の使い方(例文)

  • 二人で起業した会社なんだ、僕と君のどちらが上かあえて序列をつける必要なんてあるのかな。
  • 〇〇氏は××国の序列ナンバー3の地位にいる人なので、取り入っておいても損はないだろう。
  • 年功序列で昇進や給料の額が決まる時代は、もうとっくに終わっているのだと認識すべきだよ。

一番目の例のように「序列」の後に付くのは、「つける」という動詞が一般的です。ランキングと同様に「ナンバー〇〇」「第〇位」などの表現ともよく一緒に用いられます。

また、「年功序列」政治・経済の分野では特に耳にする機会が多い言葉でしょう。これを機に意味や用法をしっかりと押さえておくのがおすすめです。

「年功序列」とは?

「年功序列」とは、地位や給料が勤続年数や年齢によって上がっていくことをいいます。これは、かつての日本のように終身雇用を前提とした社会においては非常に有効なシステムでした。

ところが、そういった前提が崩壊しつつある現代社会においては、その意味もまた薄まってきています。これは、就労人口が減ってきていることや低成長時代に入っていることと無関係ではありません。

「序列」の関連語とは?

会社での「序列」を表すことば一覧

  • 会長(かいちょう)…社長を退いた人の名誉職である場合も。
  • 社長(しゃちょう)…会社における業務執行の最高責任者。
  • 専務(せんむ)…専務取締役や専務理事などの略称。
  • 常務(じょうむ)…常務取締役や常務理事などの略称。
  • 本部長(ほんぶちょう)…「〇〇本部」の長であることを表す。
  • 部長(ぶちょう)…「〇〇部」を統括・監督する。
  • 次長(じちょう)…部長の業務を補佐する「〇〇部」のナンバー2。
  • 課長(かちょう)…「〇〇課」を管理・統括する。
  • 係長(かかりちょう)…係員の長。通常は部長の下に置かれる。
  • 社員(しゃいん)…会社の一員として勤務する人。平社員とも。

上記の役職名は上位とされるものから順番に並べてあります。また、その他にも「局長」や「主任」などの役職が置かれていることも珍しくありません。

「序列」と似た意味のことば

  • 順列(じゅんれつ)…序列とほぼ同じ意味で用いられるが、年功順列のような用い方がされることはない。むしろ、数学の用語として目にすることの方が一般的。
  • 順序(じゅんじょ)…ある基準にしたがった並び方。物事を行う順番。
  • 順番(じゅんばん)…順序に従ってそのことを代わる代わる行うこと。
  • 順位(じゅんい)…一定の基準によって並べられたときの位置。
  • 席次(せきじ)…会合や儀式における座席の順序。成績や地位などの順位。
  • 階級(かいきゅう)…身分や地位などの上下を表す段階。
  • 配列(はいれつ)…順序を決めて並べること。

結婚式などの儀式においては、招待客の役職や階級に応じて席次が決められることもしばしばです。そういった場合、うっかり上下を取り違えてトラブルを起こさないようにすることが求められます。

「序列」を英語で表現すると?

「序列」を英語で表現したもので主なものは、以下の三つです。

  • hierarchy
  • pecking order
  • rank order​​​​​​​

「序列」を用いた英文の例

  • I'm low in the hierarchy of this company.(僕は、この会社では序列が下の方なんだ。)
  • Because of the pecking order, I had to do such a thing.(序列を守るためにあんなことをしなきゃならかったんだ。)
  • They took their seats in rank order.(彼らは、序列にしたがって席に着いた。)


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