「おまけ」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

何かの時にお店の人から「おまけ」をもらって嬉しかったという経験がある方もいるのではないでしょうか。身近な言葉でも、正確な意味や類語は?と問われれば、答えるのは難しいかもしれません。こちらの記事では「おまけ」の意味や使い方、類語について説明しています。

目次

  1. 「おまけ」の意味とは?
  2. 「おまけ」の使い方
  3. 「おまけ」の類語

「おまけ」の意味とは?

「おまけ」の意味は以下の3通りです。

  1. 商品を値引きする
  2. 商品の値引きをする代わりに品物を付ける
  3. 付け加える

「おまけ」の漢字表記

「おまけ」は漢字で「お負け御負け」と書きます。「お/御」は敬語や丁寧さを表す接頭語、この場合の「負け」は名詞で、値段を安くすること、安くする代わりに景品を付け加えるという意味です。

ちなみに、動詞の「負ける」には、金銭を失う、損をするなどの意味もあります。そこから派生して、値引きするなどの意味ができました。

「おまけ」の使い方

「おまけ」は、店舗側でお客に対するサービスの一環として端数を値引きする行為や、たくさん購入してくれた感謝の気持ちを込めていくらか割引をした時に使われます。

また、値引きする代わりに金品を付けること、最初から試供品やささやかなプレゼントなどの形で商品の中に含めている場合にも、その付けた品物自体も「おまけ」と呼びます。

さらに、「金品を付ける」ことから派生して、ある物事にさらに付け加えることや、加えられたもの自体も「おまけ」と呼び、「おまけが付く」などのような形で使われます。

「おまけ」の例文

【商品の値引き】

  • お客様、ささやかですがおまけいたします。500円だけ頂戴しますので、どうぞお気遣いなく。
  • 贈答用のそうめんを10箱買ったところ、2割引きの価格におまけしてもらった。

【値引きする代わりに商品を付ける】
  • 風呂敷を6枚購入したら、おまけとして新作の手ぬぐいをもらった。
  • ポテトチップスのおまけに、野球選手のカードが付いていた。

【物事に付け加える】
  • 聞き分けのない子供にお小言のおまけでげんこつをくれてやり、妻と口論になった。
  • お客さんのお召し物を褒めたらお礼を言われた。それだけでなく、土産用にとお菓子のおまけまで付いてとても恐縮した。

接続詞「おまけに」

「おまけ」は、接続詞として「AおまけにB」と使われる例もあり、物事の条件を満たしている上に、さらに同じような種類の物事が加えられる様子を表せます。

なお、辞書によっては「おまけに」を副詞と説明しているものがあります。「その上、さらに」という意味から後の言葉を修飾する(程度の)副詞と捉えることも可能でしょうが、二つ以上の言葉や文章をつなぐという働きの面が強いことから、接続詞として説明しています。

【例文】

  • 美人でおまけに性格も良い。Aちゃんって、本当に素晴らしい人だ。
  • 神童と評判のBくんは、ヴァイオリンも弾けておまけにピアノも上手だ。
  • こちらの旅行プランにはヨーロッパ周遊、おまけに豪華客船クルーズが付いてお得です。
  • 今日は最悪だ。寒いし、おまけに雪も降ってきた。

「おまけ」の類語

勉強する

俗用ではありますが、「勉強(べんきょう)する」という言葉は、商人の側から値引きする、安い値段で商品を売るという意味で使います。

「勉強」は本来、知識や技術を身につけようと努力して励むことです。商人として、顧客に喜んでもらうために努力するさまを当てはめているようにも見えます。

本来の使い方とは違いますが、顧客の側からくしてほしいと交渉する際に「お勉強してください」と持ちかける場合もあります。「安くしてください」と言うよりも柔らかい表現ですが、値引き交渉の習慣がない人には馴染みがなく、あまり知られていないようです。

【例文】

  • 振り袖とおすすめの帯を一緒に購入したら、お店の人に「少しだけですが、お勉強させていただきました」と言われた。
  • 家電量販店で「冷蔵庫と洗濯機を一緒に買うからお勉強してくれない?」と交渉している人を初めて見た。そんなことができるのかとびっくりした。

奉仕品・サービス品

奉仕品(ほうしひん)、サービス品という言葉の使い方は俗用に近いです。割引された品物のことですが、スーパーなどの店舗で賞味期限が近いものや、その日中までしか持たない惣菜などにこのようなシールが貼られている品を見たことがある方もいるかもしれません。

この場合の「奉仕」は、安い値段で品物を売るという意味です。「サービス」も同様の意味ですが、景品を付ける意味で使われる場合もあります。

【例文】

  • 奉仕品と書かれた缶詰を買った。
  • ポテトサラダにサービス品のシールが貼られていたが、新鮮に見えた。

景品

「景品」(けいひん)は、商品に添えてお客にただで贈る品を言い、商品に含めて一緒に渡す意味の「おまけ」と同じように使えます。

ただし、「景品」は、ビンゴや福引き、パチンコなどのゲームで当てた人に贈る賞品や、主宰者が行事や会合などの参加者に渡す品物のこともそう呼びます。

【例文】

  • 化粧水の景品にハンドクリームの試供品を付けた。
  • くじ引きで4等が当たり、景品のポケットティッシュをもらった。
  • イベントの景品にボールペンを選んだ。


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