「首をすくめる」とは?意味や使い方をご紹介

「首をすくめる」は人の動作を表します。強い心の動きが元で無意識のうちにするしぐさから、相手への申し訳無さや驚き、恐怖心などを表現できます。こちらでは、「首をすくめる」の意味やどのような状態の時に使うのか、例文を含めて紹介しています。

目次

  1. 「首をすくめる」とは?
  2. 「首をすくめる」の使い方
  3. 「首をすくめる」の類語:縮み上がる

「首をすくめる」とは?

「首をすくめる」は、人から何か言われた時や、目の前で物事が起こった時に、思わず反応して、首を縮めるようなしぐさをすることです。

「すくめる」は、漢字で書くと「竦める」。「首をすくめる」場合の「竦める」は、体の一部を縮めさせる、小さくするといった意味です。他に、萎縮(いしゅく:元気がなくなる、勢いが削がれる)するといった意味もあります。

「首をすくめる」の使い方

何かが突然顔の前に現れて、首を縮めて避ける動作をする場合に「首をすくめる」が使えます。しかし、多くの場合は動作そのものというより、そのしぐさから連想される心の動きを描写します。

例えば、相手に恐れ入る(失礼をして申し訳ないと感じる)、目の前のことに驚いていたり、怖がったりするといった様子を表す際に比喩的に「首をすくめる」が用いられ、落ち着かずにいる態度を表します。

また、俗用ではありますが、相手の発言に対して呆れ果てて恐れ入る気持ちを表すこともできます。「(大それたことを平気で言うことに呆れて)それは失礼しました」というように、「大げさに首をすくめる」動作で嫌味や皮肉の意を表せます。

「首をすくめる」の例文

  • 先輩からミスを指摘されて首をすくめた
  • 子供が隣の家のガラスを割ったと聞き、首をすくめるほかなかった。
  • 上空からトンビがおにぎりを目指して飛んできて、慌てて首をすくめた
  • 後輩が先方からのまたとない申し出を断ったと聞き、上司が大げさに首をすくめながら「馬鹿な奴だ」と言った。
  • 飼い猫が海辺で亀を突いた時、亀は急いで甲羅の中に首をすくめた

「首をすくめる」の類語:縮み上がる

「縮み上がる」(ちぢみあがる)は本来、縮んで小さくなることです。それを人に当てはめ、寒さや恐ろしさなどで極度の緊張状態になり、体全体がこわばって小さくなった印象を与える様子をいいます。

「縮む」と「竦む」、動作や意味合いは似通っていますが、寒さが原因で「首をすくめる」と言う例はあまり見られません。

【例文】

  • マフィアのボスに射すくめるような目で見られ、チンピラが縮み上がっていた。
  • 外に出た途端、凍てつくような寒さに縮み上がる。

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