「解決」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「解決」は、多くの人に馴染み深い言葉ではないでしょうか。子供の頃から、人は多くの困難の「解決」に努力してきたはずです。それだけに「円満解決」「自己解決」など、定例化した言い回しや類語もたくさんあります。今回は「解決」の意味と使い方を類語も含めご紹介します。

目次

  1. 「解決」とは?
  2. 「解決」の使い方
  3. 「解決」を使った定型的な言葉
  4. 「解決」の類語

「解決」とは?

「解決」(かいけつ)は、誰にとっても馴染みある言葉の一つですね。意味は、①問題や事件、困難などをうまく処理すること。また、それらがかたづくこと。②疑問、わからないところなどを解いていき、はっきり納得いくようにわからせること、あるいはそのようにわかること

①と②の違いは曖昧と感じられるかもしれません。辞書によっては、2つの項目に分けていないものもあるくらいですから、大きな意味では同じことと理解できます。

あえて両者の違いを説明すれば、①の意味は、事件や問題などを具体的に対処して完全に終了させる行動による結果であり、②の意味は、疑問などを理解したり解明したりする頭での結論といえます。

字義

意味をよりわかりやすくするために、「解決」の二字の字義もご紹介します。

「解」は多義的な字ですが、「解決」の「解」は、さとる、わかる、解き明かすという意味で使われています。「決」の「解決」における意味は、決める、決まる、最終的に決まるです。

「解決」の使い方

「解決」を使う時のヒントは、上述した字義にある、「解き明かす」「最終的に決まる」の意味です。つまり、困難や問題の決着がすべてつく状態で使うのが「解決」という言葉です。

あらゆる問題には、必ず原因があります。問題を「解決」するためには、問題の原因を探り、その解消に向かうプロセスを踏みます。「解決」は、その問題を原因を含めて完全に解消すること、排除することで成立する言葉です。

問題=疑問と置き換えてもいよいでしょう。この場合も、「解決」は、疑問の完全な解消によって初めて使うことができます。問題の解決が完全ではない場合、一部分以外の解決であることを言葉で補なわなければ、誤解をうむことになります。

「解決」の文例

  • 駐車場で隣に止めてあった車に傷をつけて揉めていたが、示談により解決できた。
  • プリンターの不具合が多く仕事の能率が落ちていたが、買い替えることで解決した。
  • ベストな生活習慣を保ちながら高血圧であることの長年の疑問は、遺伝性とわかったことで解決した。

「解決」を使った定型的な言葉

「自己解決」

「自己解決」(じこかいけつ)とは、自分自身で調べたり努力することで、問題や疑問を解決することを意味する言葉です。自己解決能力、自己解決力、自己解決型人間、などの派生語もあります。

文例:いつどんな困難が降りかかってくるかわからない世の中だからこそ、なんでも自己解決する姿勢は重要だ。

「円満解決」

「円満解決」(えんまんかいけつ)とは、事件やもめごと、問題などが穏やかに解決することを意味します。「円満」は、人柄や物事の様子が穏やかで調和がとれていることを意味する言葉です。

「円満解決」は、他者、他の存在と自分との間に起こった問題などの解決であることが必須の背景です。自分だけがかかわる問題がどんなに穏やかに解決しても、「円満解決」を使うことはできません。

文例:隣家の庭に我が家の柿の木の枝が張り出していることで文句を言われたが、秋には実を自由に食べて頂くことを申し出て、円満解決した。

「解決」の類語

「落着」

「落着」(らくちゃく)とは、①物事や問題などにきまりがついて落ち着くこと。②裁判などの決着がつくことを意味する言葉です。名奉行「大岡越前」を主人公としたドラマの最後「一件落着!」という決め台詞が思い浮かぶ人も多いことでしょう。

②の意味は、現代であっても、「裁判で長年のもめごとがようやく落着した」のように使うことがあります。

文例:転勤が多く、定住できないことが辛かったが、夫が転職して北海道への永住を決め、長年の悩みが落着した。

「決着」

「決着」(けっちゃく)とは、物事にきまりがついて終わること、物事をきめること、を意味する言葉です。

名詞としては「決着をつける」「決着を見る」などのように使います。あるいは「する」をつけて「決着する」と動詞的に用いることも多い言葉です。

文例①:恋人と結婚するかしないかの迷いに決着をつけ、来週プロポーズすることにした。
文例②:四人兄弟のだれが実家を継ぐかでもめていたが、次男が意志を固め、決着した。


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