「ノウハウ」とは?意味や使い方を例文を含めてご紹介

「○○のノウハウはこれ」とか「○○のノウハウが知りたい」といったやり取りをしたことはありませんか。日常的に使う「ノウハウ」ですが、これには国際的な定義もあります。この記事では「ノウハウ」の意味や使い方について、定義や例文などを含めてご紹介します。

目次

  1. 「ノウハウ」とは
  2. 「ノウハウ」の使い方
  3. 「ノウハウ」の類語

「ノウハウ」とは

「ノウハウ」とは、「ノーハウ」とも言い、英語の「know-how」のことです。直訳すると方法を知るということですが、そこから、ある種の専門的技術やその知識、物事のやり方・方法、コツといった意味を持っています。

「know-how」の定義

ICC(国際商業会議所:International Chamber of Commerce)という組織が、「know-how」を以下のように定義しています。
 

「産業目的に役だつある種の技術を実際に応用するために必要とされる秘密の技術的知識、経験またはそれらの集積」

この定義は、ノウハウが、産業設備の製作・運用・維持といった技術について、それまでに蓄積された実用に関する秘密情報(特許などのないもの)などのことであると言っています。つまり、ノウハウを特許のような知的財産の一種と考えているわけですね。

新幹線の海外輸出

少し難しい話になりましたが、ICCの定義に当てはまる事例を日本の鉄道関連の話題で一つご紹介します。

近年、インドの高速鉄道計画に日本の新幹線方式が採用されるという報道がありました。これはただ単に新幹線車両の製造や線路敷設工事などのハード面だけでなく、鉄道の運用や管理などの高速鉄道運営のノウハウも輸出するというものです。

従来の貿易といえば、物の輸出入が中心でした。しかし、これからの時代、上記のようなノウハウ以外に「おもてなし」のようなホスピタリティの心も、ノウハウの対象になっていくのかもしれませんね。

「ノウハウ」の使い方

ノウハウは、接客・プレゼン・仕事など、とくにビジネスの場面において多く使われています。この場合、通常は、方法・コツといったニュアンスで用いられます。

例文

  • 営業のノウハウを先輩から教えてもらったがうまくいかなかった。まだまだ経験不足だな。
  • 外国人労働者は、日本の製造業だけでなく、いろいろな業種で仕事のノウハウを学んでいる。
  • 婚活で勝つためのノウハウがネットにあふれている。
  • この会社で身に着けたノウハウと人脈を活かして、独立しようと思う。
  • 「おもてなし」を始めとして、日本人の精神生活に関するノウハウに世界が注目している。

「ノウハウ」の類語

「技術」

「技術(ぎじゅつ)」は、物事をうまくやることができる技のことです。人の営みのあらゆることに使うことができます。

【例文】

  • 車好きの彼は、抜群の運転技術を持っていて、レーサーを目指している。
  • クレーンで鉄骨や荷物を上げ下ろしするには、技術試験に合格して資格を持たなければならない。
  • あの予備校の名物教師は、教える技術が優れていると評判だ。
  • IPS細胞の先端技術を学ぶために京都大学を目指そうと思う。

「方法」

「方法」は、目標に到達するためのやり方・進め方ということで、そのまま「ノウハウ」と言い換えても良いような言葉です。方法には複数の選択肢がありますが、その中で最も効率的、かつ正確に目標に到達する方法に熟達している場合には、「技術が優れている」と言います。

しかし、例えば何かの代表を選ぶときに、くじ引き・挙手・じゃんけんといったように、技術との関連がない方法もたくさんあります。

【例文】

  • 昔は、地図を片手に目的地を目指したけど、今はカーナビや地図アプリといった方法で簡単に行くことができる。
  • インフルエンザワクチンは、鶏卵を用いた方法で製造されている。
  • 先生に、希望校に合格するには今までの勉強方法ではだめだと言われた。

「コツ」

「コツ」は、物事をおこなったりするときの要領、省略できない大事なポイントのことです。技術的な面だけでなく、人付き合いなどにも使うことができます。「コツ」は「秘訣(ひけつ)」と言い換えてもいいでしょう。

【例文】

  • 包丁を研ぐコツを料理教室で習ってきた。
  • 合コンでうまく相手とペアになるコツを教えてほしいと後輩に頼まれた。
  • インスタでたくさんフォローしてもらえるコツがわからない。

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