「六畳一間」とは？意味や使い方をご紹介

「六畳一間」（ろくじょうひとま）とは、「畳（たたみ）六枚分の部屋がひとつあること」という意味の言葉です。

畳敷きの部屋が伝統である日本においては古くから「部屋の面積（広さ）」を表す住宅用語として「〇畳」（〇には数字が入る）という独自単位が用いられきました。

洋風の部屋が増えてきた現代、畳敷きの部屋でない場合であっても「直観的に部屋の広さや間取りを把握するための指標」として「六畳一間」のような言葉が用いられています。

「六畳一間」とは、「六枚の畳を隙間なく敷き詰めた部屋」のことですので、畳一枚の大きさがわかれば簡単に面積を計上できます。

日本の不動産会社の取り決めにより、「一畳」は「1.62m^2」（平方メートル）以上と定められています。これを6倍すれば、「9.72ｍ^2」ですから、「六畳一間」はおよそ「10m^2」と覚えておけばよいでしょう。

ただし、「一畳」の具体的な定義は、地域などにより少し異なる場合があります。（詳しくは後ほど解説します）

「六畳一間」という言葉は、部屋の広さ・間取りを表す住宅用語として不動産業界などで使われています。「六帖一間」と書いたり、「六畳ワンルーム」と書かれている場合も同じ意味です。

部屋の広さを数値で表記する場合、「平方メートル」ではなく「〇畳」という単位を用いている図面は今でも少なくないため、感覚的にでも「六畳一間はこのくらい」というイメージをもっておくと物件探しなどがスムーズにいくかもしれません。

ある空間が広いか狭いかという感覚は個人によって大きく異なりますが、一般的に「六畳一間」といえば「広すぎず、狭すぎず、人間ひとりの居室としてはコンパクトにまとまった必要十分なスペース」というイメージがあります。

もちろん利用目的にもよりますが、本棚を置く、机を置く、箪笥を置く、テレビを置く、布団を敷くなどしても、ある程度の生活空間のゆとりが残るのが「六畳一間」という空間です。しかし、二人以上の人間が同時に生活するのはかなり手狭でしょう。

どうしても広さのイメージが湧かない方は、「一畳」が「成人ひとりが横になれるスペース」と考えて、六人の成人が折り重ならずに横になれる床の広さをイメージしましょう。

• 私の親が言うには、大学生が一人暮らしをするのに、六畳一間は十分な広さだそうだ。
• 短期の出向で三カ月ほど暮らすだけだから、借りる部屋は六畳一間に小さなキッチンがついたものでよい。掃除もラクチンだ。
• それまでずっと田舎の広い実家に住んでいた彼女は、六畳一間の部屋の狭さに耐えられないらしい。
• 彼女と駆け落ちして、六畳一間で膝を突き合わせて生活している。狭くても幸せだ。

下記に示す2つの理由により、「六畳一間」の広さはどこでも必ず一定というわけではありません。

上の項で「一畳」は「1.62m^2以上」と説明しましたが、実は「一畳」の数値定義は文化・地域・メーカーの規格などにより異なります。

例えば、団地などの集合住宅などでは「1.45m^2」と比較的な小さな「一畳」が使われることがあり、逆に西日本の住宅では「1.82m^2」と大きめのサイズで「一畳」を測ることもあるのです。

混乱を避けて公正な取引を行うために、不動産業界では「一畳」を「1.62m^2以上」と定めているわけですね。しかしこの決まりにも「以上」とある通り、ぴったり「1.62m^2」と定まっているわけではない点にご注意ください。

住宅用語としての「〇畳」は、正確には「床の広さ」ではなく「専有面積」を表しており、この専有面積には「その部屋の壁の中心から測った距離」が含まれています。

「部屋」は床だけで構成されているのではなく、壁の一部も部屋の一部であるとして「〇畳」と計上されているわけですね。

このため、壁が厚かったり、一部の壁が張り出しているような構造の部屋では、「六畳一間」が少々手狭に感じられることもあり得ます。また、壁内の収納のあるなしによっても「六畳一間」のイメージががらりと変わることがあります。

『六畳間の侵略者!?』（ろくじょうまのしんりゃくしゃ）は、HJ文庫から発刊されている健速氏によるライトノベル作品です。

主人公が借りた格安アパートの一室（六畳一間）に、幽霊、魔法少女、地底人、宇宙人などなどさまざまな者たちが集って奇妙な共同生活を送るという内容のコメディ作品であり、2014年にはアニメ化もされるなど人気を博しました。

「六畳一間の狼」（ろくじょうひとまのおおかみ）とは、釣りなどのアウトドア動画を中心に配信する人気Youtuber（ユーチューバー）です。

配信されている動画の大半が野外撮影のアウトドア動画であり、いったいなぜ「六畳一間」というチャンネル名であるのかは不明です。