「はにかむ」とは?意味や使い方をご紹介

「はにかむ」という言葉の意味をご存じでしょうか。恥ずかしそうな様子を表す言葉ですが、恥ずかしい時に人はいろいろな表情やしぐさをしますね。この記事では、「はにかむ」の意味や使い方に加え、類語や「恥ずかしさ」を感じた時の人の様子などについても見ていきます。

目次

  1. 「はにかむ」とは
  2. 「はにかむ」の使い方
  3. 「はにかむ」の類語
  4. 「恥ずかしい」様子を表す言葉
  5. 「ハニカム」とは

「はにかむ」とは

「はにかむ」とは、「恥ずかしがること。恥ずかしそうな表情やしぐさをすること」を意味します。古典では「歯をむき出す。歯が不ぞろいに生える」ということも表しますが、現代では用いられていまません。

「はにかむ」が名詞化した言葉が「はにかみ」で、意味は「はにかむこと。はにかんだ様子」です。小さな子どもが人見知りして大人の陰に隠れる様子を「はにかみ屋さん」などと表現することがあります。

「はにかむ」の使い方

「はにかむ」は、自然な感情表現の一つです。恥ずかしさや照れくささを感じた時、ちょっと失敗した時などが当てはまるでしょう。

例文

  • はにかんだ時の笑顔のかわいらしさは、彼女の大きな魅力だ。
  • 彼女と目が合った男の子は、はにかんで目を伏せてしまった。
  • 教室で元気よく手をあげて答えたのに、間違っていたために、はにかんで両手で顔を隠した。
  • 好意を持っていた男性から告白された彼女は、はにかんで頬を赤らめていた。
  • クールな印象の若手俳優さんが、はにかむような笑顔を見せると、そのギャップに魅力を感じてしまう。

「はにかむ」の類語

「照れる」

「照れる」とは、「気恥ずかさを感じる。恥ずかしそうにすること。はにかむこと。きまり悪そうにすること」などの意味があります。

「褒められて照れる」様子を例に挙げてみます。嬉しさもありながら、一方で気恥ずかしい感じや、なんとなくくすぐったいような感じもあるかもしれません。このような気持ちが、「照れる」に表れているでしょう。

【例文】

  • ピアノの腕前を誉められて照れる彼女を、先生は誇らしげに抱きしめた。
  • その子は照れると不機嫌な様子を見せるところがある。
  • 友人から、おまえは年の離れた若い妻にメロメロだと冷やかされて、年甲斐もなく照れてしまった。

「恥じらう」

「恥じらう」とは、「恥ずかしそうなそぶりを見せる。はにかむ」ということです。「花も恥じらう乙女」という表現を聞いたことがあるかもしれません。これは、「美しい花でさえもひけ目を感じるほど美しい」という意味で、若い女性の美しさを形容するフレーズです。

「恥じらう」も感情表現の一つですが、上記の花のように、人にたとえて使うこともできます。

【例文】

  • 小川の川べりでポッと輝いた蛍の光は、やがて恥じらうようにはかなく消えていった。
  • 祖母は、街を歩く女性たちの服装を見て、最近の女性は恥じらいがなくなったと嘆いていた。
  • 初めて僕の部屋に遊びに来た彼女は、恥じらいの色を見せてただ黙っていた。

「恥ずかしい」様子を表す言葉

「はにかむ」「照れる」「恥じらう」に共通する「恥ずかしい」という気持ちは、人の表情やしぐさに現れます。その様子を表す言葉はたくさんありますが、いくつかを紹介します。

「赤面する」

「赤面する」とは、「恥ずかしさで顔が赤くなること」です。同じ意味で「顔から火が出る」という慣用表現もあります。

人は、「恥ずかしい」時以外にも、「怒り、喜び、悲しみ、困惑」など、さまざまな感情を抱いて興奮した時に、「赤面する」ことがあります。

【例文】

  • 仕事で新人から基本的なミスを指摘されて、恥ずかしさで赤面してしまった。
  • 雪道で滑って転んだ男性が、赤面して頭を掻きながら起き上がった。
  • 資料に書かれた地名を間違えて読み上げてしまい、顔から火が出るような思いだ。

「目を伏せる」

「目を伏せる」とは、「相手から視線をそらして下を向くこと」です。ただし、この動作をする時の人の感情は、「恥ずかしさ」のほかに「自信がない」「嘘をついている」「隠し事がある」「相手に好意を持っている」「悩みがある」などいろいろなものがあります。

【例文】

  • 婚約指輪をはめようとした僕と一瞬目が合ったが、彼女はすぐに目を伏せた。
  • 憧れのキャプテンの動きをずっと見つめていたら、突然目が合って、思わず目を伏せてしまった。

「もじもじする」

「もじもじする」とは、「恥ずかしさや遠慮の気持ちなどで、ためらってはっきりした態度ができない様子」のことです。

【例文】

  • 何か言いたいことがあったら、もじもじしていないではっきり言いなさい。
  • お菓子をあげるよと呼びかけたが、その子はもじもじして上目遣いで、しばらく僕を見ていた。

「ハニカム」とは

「はにかむ」と全く意味は違いますが、「ハニカム(honeycomb)」という言葉があります。これは「蜂の巣」のことです。「蜂の巣」の構造をモデルにした「ハニカム構造」というものをご存じでしょうか。

「ハニカム構造」は、薄い二枚の板の間に蜂の巣を輪切りにしたようにたくさんの空間がある材料をはさんだ構造のことを言います。この構造の部材は、軽量で強度が高く、自動車や航空機の構造部材として使われています。

また、パーティーなどに使う「ハニカムボール」という飾りもあります。紙でできており、広げるとボールのような球体になります。蜂の巣のような見た目が特徴で、吊るしたり壁に飾ったりすることで、華やかな空間を作ることができます。


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