「詳細」とは?意味や使い方をご紹介

「詳細」(しょうさい)は、少々堅苦しい感じを受ける言葉ですが、社会生活、ビジネスの場では頻繁(ひんぱん)に登場します。日常の会話でもけっこう出てきますので、ここでしっかりと理解しておきましょう。今回は「詳細」の意味と使い方を類語も交えてご紹介します。

目次

  1. 「詳細」とは?
  2. 「詳細」の使い方
  3. 「詳細」の類語

「詳細」とは?

「詳細」は、(しょうさい)と読みます。「詳細」とは、端的に言えば、読んで字のごとく詳しく細かなことです。対象としての文章や話、情報やデータなどが細部にいたって詳しいこと、また、そのさまを意味します。

漢字「詳」と「細」について

「詳細」のような二字熟語は、それぞれの漢字の意味がわかっていれば言葉の意味も推察しやすいと言えましょう。また、漢字の意味を知っておくことで、同じ漢字が用いられている言葉が理解しやすくなることもあります。

「詳」は、音読みが(しょう)、訓読みが(くわ-しい、つま-びらか)で、意味は「くわしい、つまびらか、つまびらかにする」ということです。「つまびらか」とは、「物事の細部にわたってはっきりとしているさま」のことです。例えば「詳述」は詳しく細かく述べることです。

「細」は、音読みが(さい)、訓読みが(ほそ-い、こま-かい)で、意味は「①細い」「②細かい」「③くわしい」「④とるに足らない、いやしい」です。「詳細」の「細」は、②と③の意味です。この二文字の意味から、「詳細」が詳しく細かなことであると分かりますね。

「詳細」の使い方

「詳細」を名詞として用いる場合は、「詳細は~」というかたち(例:詳細は後述します)、または「~は詳細だ」(例:彼の説明は詳細だ)などの使い方になります。

形容動詞として用いる場合は、「詳細な~」というかたち(例:詳細なレポート)などのように用います。

または、やはり形容動詞として「詳細に~」のかたちで(例:詳細に調査した)などのように用います。

「詳細」の文例

  • 社員寮の間取り、備品、居住規則などについての詳細は、別便で送付いたします。
  • いつものことながら、先輩のアドバイスは実に詳細だ。
  • 取引先のA社のB課長はきわめて仕事に厳しい方なので、この件については詳細な報告書を提出してください。
  • ここまで詳細に進行手順を作ってくださいましたことに、心から感謝いたします。

「詳細」の類語

「事細か」の意味と使い方

「事細か」は、(ことこまか)と読みます。こまごまと詳しいさま、つまびらかなさま、を意味する言葉です。

「詳細」に比べると、日常生活で用いるのにより適している言葉です。相手の理解がしやすいように、こまごまと配慮する、というニュアンスも含みます。痒(かゆ)い所に手が届くような、とも言えましょう。

例えば、教師が生徒たちに出す指示や、親が子どもに何かを頼んだりするようなときに、細やかに気を配って内容を伝えるのに適した言葉です。

【文例】

  • 初めて子どもたちだけで夜まで留守番をさせることになった両親は、様々な注意事項を事細かにメモに書いた。
  • 3か月も前の休みの日に何をしていたか、今頃聞かれても、事細かに覚えてるはずないよ。

「子細」の意味と使い方

「子細」「仔細」とも表記します。読み方は(しさい)。意味は大きくわけて3つあります。①細かなこと、詳しいこと。②詳しい事情やわけ。③さしつかえ。不都合。面倒なこと。

「詳細」の類語としては、①②の意味が該当します。「子細」は、難しい言葉のようですが、実は求人広告などでよく「子細面談」と書かれていますね。あれは、様々な待遇、条件などの細かな説明は面談にてお伝えします、という意味なのです。

【文例】

  • 当社のカレーパウダーの成分の子細については、カスタマーサービスのほうにお問い合わせくださいませ。
  • 部長に今回の報告書を提出する前に、アクシデントが起こった背景の子細を説明してください。


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