「よぎる」とは?意味や使い方をご紹介

「よぎる」という言葉をご存知でしょうか。「(考えなどが)頭をよぎる」「目の前を何かがよぎった」などのように使います。漢字では「過(よ)ぎる」と書くのですが、「過(す)ぎる」との違いは何でしょうか?ここでは、「よぎる」という言葉の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「よぎる」の意味
  2. 「よぎる」の使い方
  3. 「よぎる」と「すぎる」の違い
  4. 「よぎる」を英語で言うと

「よぎる」の意味

「よぎる」(漢字表記:「過ぎる」または「過る」)とは、「前を通り過ぎる、通り越す、通過する」あるいは「横切る」という意味の言葉です。

これらの他に「ついでに立ち寄る」「よけて通す、避ける」という意味もあるのですが、現代ではあまり使われていないため、本記事では上記のマーカーを引いた意味にしぼって解説を行います。

古くは清音で「よきる」と発音されましたが、現在では濁って発音するのが一般的です。

基本はひらがな表記でOK

「よぎる」は、古典文学などの世界を除いては一般にひらがな表記されます。「過ぎる」「過る」という表記では「すぎる」の意と勘違いされてしまうという側面もあるのでしょう。

なお、「よぎる」と「すぎる」の違いについては、後ほど解説します。

「よぎる」の使い方

「よぎる」は、何かが目の前を通過していくさま、横切るさまを指して使います。「ネコが目の前をよぎった」のように物質的なものにも使われる一方、比喩的な用法も多くみられます。

例えば、「(直感や記憶などが)頭をよぎる」「(心配事や情念などが)胸をよぎる」などは、ほとんど定型表現のように使われています。

「よぎる」ものはあくまでも「通過していくもの、偶然に自分の前を横切ったもの」であるため、「一瞬」「突然」「その時、ふと」などのように「不意」のニュアンスを表す言葉がしばしば前に置かれます。

例文

  • 突然、小さな人影が目の前をよぎり、運転手は慌ててブレーキを踏んだ。
  • 別れを告げたその一瞬、彼女の眼に悲しみの色がよぎったような気がした。
  • その時、彼の頭に邪(よこしま)な考えがよぎった。すべてを秘密にしておけば、誰も自分のミスに気づかないだろう。
  • 「ここから飛び降りてしまえばどうなるだろう」なんて考えが、最近よく胸をよぎる

「よぎる」と「すぎる」の違い

「よぎる」と「すぎる」はどちらも「過」の字を使い、意味もよく似ています。辞書によっては「すぎる」の中に「よぎる」という意味を含んでいるものもあるほどです。

ただし、実際の運用上においては意味に少々違いがあります。「よぎる」が「今まさにそこを横切っている」意味合いであるのに対し、「すぎる」は「自分と深いかかわりをもたないまま過ぎ去る」意味合いを持っているのです。

つまり、どちらの言葉も「何かが通り過ぎていく」さまは一緒なのですが、「よぎる」はその何かに「あれ?」と違和感を覚えて心にとらえ、何事かの意味や情念を喚起させられています。

「よぎる」が「すぎる」の過程に含まれていることは確かですが、何かが「よぎる」と認識する時点で、それは「すぎる」だけのものではなくなり、自分と何らかのかかわりを持つようになると考えてよいでしょう。

「よぎる」を英語で言うと

「よぎる」を英語で言いたい場合は、「cross」(交差する、横切る)「pass」(通る、通り過ぎる)が適当ですが、「pass」はどちらかというと「よぎる」より「すぎる」のイメージです。

「cross one's mind」とすると「心に浮かぶ(=考えなどがよぎる)」という比喩的な使い方もできますので覚えておきましょう。

例文

  • A figure passed in front of him, and he felt familiar.(目の前をよぎった人影に、彼は見覚えがあるような気がした)
  • At the moment, a dengerous but useful idea crossed his mind.(その時、危険だが有用なアイディアが彼の脳裏によぎった)

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