「教える」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

学校や職場で後輩が出来た時に勉強を教えたり、仕事を教えたりすることがありますよね。この「教える」という行為は何をすることなのでしょうか。また「教える」の類語にはどんな言葉があるのでしょうか。この記事では「教える」の意味や使い方を類語を含めて紹介します。

目次

  1. 「教える」の意味・使い方
  2. 「教える」の使い方・例文
  3. 「教える」の類語

「教える」の意味・使い方

「教える」には以下のような意味があります。

  1. 学問や技芸などを身につけるように導く。
  2. 知っていることを告げ示す。
  3. 注意を与えて導く。さとす。戒める。

私たちは日常生活において「教える」行為を当たり前のように取っています。1~3の意味は、いずれも「自分の持っている情報や知識を相手に伝える」というニュアンスを持っていますが、少しずつ使い方が違います。

1は「勉強や仕事を教える」のように「教育。指導」という要素が強く、2は「道や時間を教える」のように「伝達する」に近い意味です。3は「背中で教える」のように直接相手に言葉で伝えるのではなく「自ら悟らせる」場面に使われ、きっかけやヒントを「与える」という要素を持ちます。

「教える」の使い方・例文

「教える」という行為は、基本的に目上の方が目下の人に対して行います。もちろん道筋や日時を「教える」時など例外はありますが、特にビジネスシーンにおいては「教える」の言い方1つで印象が変わってきます。

「教える」の例文

  • 彼女は先週授業を欠席していたので、親友としてテスト範囲を教えてあげることにした。
  • 妹が追試に受からないと夏休みが潰(つぶ)れると泣きついてきたので勉強を教える羽目になった。
  • 後輩の仕事を手伝おうとして、わからない箇所を聞いたら全てと言われ教える気が無くなった。
  • 私は父ともっと語り合いたいのだが、父は背中で教えるタイプなので中々願いが叶わない。

「教える」の類語

「説明する」

例えば、上司がパソコン操作で困っている時に助け舟を出す場合、当然のことながら丁寧語を使うべきです。そんな時便利なのが「ご説明します」という言い回しです。

「説明」とは「事柄の内容や意味をよくわかるように解き明かすこと」です。上司の困っている箇所を一緒に解き明かすというニュアンスになり、丁寧な中にも相手を気遣う気持ちが含まれ相手の印象も良いものになるでしょう。

「教える」を丁寧にして「お教えします」を使う方もいるでしょう。しかし、どこか上からの物言いに聞こえるため、相手の受け取り方次第では不快に感じる可能性があります。その点を考慮すると「ご説明」は使い勝手の良い言葉です。

「教授する」

どうしてもわからない所は、知っている人に聞くことで大方解決します。しかし、友達同士なら「教えて」とフランクに質問できますが、先生や上司にはそういう聞き方はできません。そういう時は、相手を尊重した「ご教授ください」という言葉を使うと良いでしょう。

「教授」とは「学問・技芸などを教えること」です。主に大学に所属する先生方を「教授」と呼びますが、「学問を教える人」という意味になります。

「ご教授下さい」は少し堅い言い回しであることは確かですが、真剣さ・本気度を見せたい時にはこの言葉は効果があるのではないでしょうか。

「教示する」

「教授する」と混同しやすい言葉に「教示(きょうじ)する」があります。「教示」の意味は、「教え示すこと」です。どちらも「教えること」に変わりないのですが、「教授」は、主に「学問や技芸」、「教示」は「知識や方法」を「教える」ことを指します。

使い分けの決まりがあるわけではないのですが、一般的に「ご教授」の方がより専門的な質問・学術的質問をする場合に使われることが多く、「ご教示」は、報告書の書き方やパソコンの使い方など普段の生活における質問をする場合に使われる傾向があります。

学生生活やビジネスシーンにおいて相手に質問をしたい時は、この違いを踏まえてうまく使い分けると良いでしょう。

「指南する」

「指南(しなん)」とは、「教え示すこと。教え導くこと」を意味します。武術や剣道などで術や道を究めようとする際に「ご指南頂きたい」と使うことがあり、「正しい道に向かうように教え導く」という意味合いが含まれています。

「指南」は、学問や知識を教えてもらう時には使いません。あくまでも「武術・芸能」などの芸事が対象で、それ以外で教えを受けたい場合は「指導」を使うと良いでしょう。

「ご指導願います」は、運動・学問と幅広く使うことが出来るので、言い方に迷った場合にはこちらを使う方が無難です。

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