「立つ鳥跡を濁さず」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)」ということわざをご存知ですか。鳥が水辺から飛び立つ様子が想像できますが、日常生活ではどのような場面で使う言葉なのでしょうか。この記事では、「立つ鳥跡を濁さず」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「立つ鳥跡を濁さず」とは
  2. 「立つ鳥跡を濁さず」の類語
  3. 「立つ鳥跡を濁さず」の対義語
  4. 「立つ鳥跡を濁さず」の使い方
  5. 「立つ鳥跡を濁さず」のまとめ

「立つ鳥跡を濁さず」とは

「立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)」とは、「立ち去る時にあとが見苦しくならないようにするべきだ」という意味のことわざです。例えば皆さんも、退職する時、恋人と別れる時など、「立つ鳥跡を濁さず」のように振る舞うにはどうすれば良いか、悩んだこともあるのではないでしょうか。

「立つ鳥跡を濁さず」という言葉の意味はもともと、「飛び立つ水鳥があとを汚さない」様子からきています。「水鳥」は「水辺や水上に生息する鳥の総称」です。そして重要な「跡」ですが、これは「何かが通り過ぎたところに残されたしるし」「何かが行われた場所や形跡」という意味を表します。「後」と間違えないように注意しましょう。

これらの意味が合わさると、「立つ鳥跡を濁さず」という言葉になります。真面目で誠実と言われる日本人らしい考え方なのではないでしょうか。

「立つ鳥跡を濁さず」の類語

「立つ鳥跡を濁さず」ということわざは他の言葉で言い換えることはできるでしょうか。ここでは「立つ鳥跡を濁さず」と似たような意味の言葉をご紹介します。
 

  • 「原状回復」 変化する以前の状態や形に戻すこと。
  • 「復旧」   もとの状態にもどすこと。
  • 「元通り」  以前の状態と同じであること。

これらの言葉は、「元に戻す」という意味で日常生活でもよく使うようなものですね。「立つ鳥跡を濁さず」も「元に戻す」意味はありますが、さらに「美しく去るべき」という意味も含まれています。場面によって使い分けましょう。

「立つ鳥跡を濁さず」の対義語

「あとが見苦しくならないように」という意味の「立つ鳥跡を濁さず」ですが、反対に「あとが見苦しくなる」という意味のことわざもあります。ここでは「立つ鳥跡を濁さず」の対義語をご紹介します。
 

  • 「後足で砂をかける」
去り際に人に迷惑をかけることです。恩義を受けた人に対して、感謝の気持ちもなく逆に迷惑をかけて去っていくとは、残された側も開いた口が塞がらないでしょう。
 
  • 「旅の恥はかき捨て」
旅先では知人もいないし長くいるわけでもないから、恥ずかしいことをしても平気だという意味です。
 
  • 「後は野となれ山となれ」
当面のことさえ無事に済めば、あとはどうなろうとかまわないという意味を表します。「もうどうだっていいや」と投げやりな気持ちの時に使います。

いかがでしたか。ご紹介した対義語は、あまり良い意味では使われません。自分さえ良ければいい、という無責任さを感じるような言葉ですね。

「立つ鳥跡を濁さず」の使い方

これまで「立つ鳥跡を濁さず」の意味や、類語や対義語もご紹介しました。ここではご紹介してきたことを踏まえて、例文を通して具体的な使い方をご説明します。
 

  • 立つ鳥跡を濁さずというが、彼はまさにその通り完璧に引継ぎをして退職した。
  • ゴミはきちんとまとめてね。立つ鳥跡を濁さずというでしょう。
  • もう彼女とは別れたい。でも立つ鳥跡を濁さずというし、いざこざは避けたい。

このように、「立つ鳥跡を濁さず」という言葉は「何かを終える時」に使います。仕事の場面や人間関係においても使われます。残された人が不快な思いをしないように美しく去りたい、という思いやりが伝わるのではないでしょうか。

「立つ鳥跡を濁さず」のまとめ

水鳥が飛び立つ様子はとても美しいことと思います。皆さんも、その様子を目にすると清々しい気持ちになるのではないでしょうか。

人生は、仕事も人間関係も死ぬまでずっと同じということはありません。退職や転職をしたり、親しい人との関係を断つこともあるでしょう。それでも、水鳥のように「跡を濁さず」去ることができたら、相手だけでなく自分も気持ちよく次の一歩が踏み出せるかもしれません。


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