「欠点」の対義語とは?意味や使い方を含めてご紹介

皆さんは「欠点」の対義語と言われて何が思い浮かびますか。「利点」「美点」「長所」など、さまざまな答えが返ってきそうですね。これは「欠点」をどう捉えるかで意味合いが変わるのが原因かもしれません。この記事では「欠点」の対義語を意味や使い方を含め紹介します。

目次

  1. 「欠点」の意味
  2. 「欠点」の使い方
  3. 「欠点」の対義語・関連語

「欠点」の意味

「欠点」の意味は、以下の通りです。

  1. 不完全な所。非難すべき所。短所
  2. やりそこない。失敗
  3. 合格点に達していないこと。赤点

「欠点」の反対の意味を持つ言葉としては、「美点」「利点」「長所」などが挙げられますが、これらは意味1に対応しています。しかし、2や3の意味を考えると、他のフレーズも挙げられそうですね。

例えば、意味2であれば「無欠」や「成功」、意味3であれば「及第点」などが当てはまるかもしれません。今回は、「欠点」の意味を広く捉えて対義語や関連語を紹介します。

「欠点」の使い方

  • 私の欠点は、すぐに人の顔色をうかがい意見を変えてしまうところだ。
  • 精密機器会社で、部品を一部埋め込み忘れるという欠点があったらしい。
  • 期末テストで欠点を取ったものは、追試を受けてもらうので覚悟しておくように。

「欠点」の対義語・関連語

「欠点」の対義語は「美点」です。辞書には掲載されていないものの、反対の意味に近いと考えられる、その他の熟語も合わせて紹介します。

「美点」

「美点」の意味は「よいところ。美しい点」です。日常で見聞きすることは少ない言葉ですが、人の性格など抽象的なものを対象として使うことが多いでしょう。後述する「長所」と似たような使い方をします。

【例文】

  • 世界の文化を取り入れることも大事だが、日本特有の美点をの伸ばしていくことも重要だ。
  • 彼女の美点は、おごり高ぶることなく、他人に接することができるところである。
  • ある先生の言葉によって、自分の美点がこんな所にあったと気付かされた。

「利点」

「利点」とは、「利益のある点。有利な点」という意味です。英語で言う「メリット」と「デメリット」のように、「利点」と「欠点」はセットで記されることが多いでしょう。

「利点」は、「物の状態や状況」を対象として用いられ、具体的に「その物の有利な点、得意な点」を指します。

【例文】

  • この駅の利点は、大きなターミナル駅で都内への乗り入れが便利なところである。
  • 小学生が実験を行う利点は、「経験したことは記憶に残りやすい」という部分にある。
  • このコピー機の利点は、両面カラー印刷ができるところだ。

「長所」

「長所」には、「優れている点。よい点」という意味があります。「利点」と同様、英語では「メリット」と訳されることが多い言葉です。長所の対義語は「短所」ですから、ここでは「欠点」の反対に近い意味を持つ語として紹介します。

「長所」は、人の性格、物の性能や性質など、さまざまなことに対して用いることができるマルチなフレーズでしょう。

【例文】

  • 困っている人がいたら、自分を犠牲にしてでも助けたくなるのが私の長所であり、短所でもある。
  • 自分の長所を生かしてもっと他人とコミュニケーションを取っていこう。
  • 簡単に動かせるのが折りたたみベッドの長所だが、寝心地があまり良くないのは短所だ。

「無欠」

「無欠」とは「欠けた所がないさま」を意味します。「完全無欠のヒーロー」など聞いたことがありませんか。「無欠」の「欠」は「欠点」を指し、まさしく「欠点がない」ことを表します。

「無欠」を使った四字熟語には、「完全無欠」や「金甌無欠(きんおうむけつ:欠点がないこと。国が堅固で、外国から侵略されたことがないこと)」などがあります。

【例文】

  • 彼は顔・性格・家柄全てが揃っており、無欠のスターを思わせる人物だ。
  • この部屋は、抜け道がひとつもない無欠の牢屋になっている。

「及第点」

「及第点」とは「試験に合格することの出来る点数」を意味します。「欠点」の意味3である、「赤点」の反対の意味ととらえることができるでしょう。ただし、「及第」の対義語は「落第」ですから、ここでは関連語として挙げておきます。

及第点は学校やテストなどによって異なりますが、これに届かなかった場合は追試などが実施されることが通例になっています。

【例文】

  • 何とか期末テストで及第点を取るために徹夜して勉強をした。
  • 教授に研究成果を発表したところ納得した様子だった。何とか及第点は取れたようだ。


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