「元来」とは?意味や使い方をご紹介

「元来」は、そもそも読み方も難しそうですね。「がんらい」と読むこの言葉の意味には、実は冒頭の「そもそも」も含まれます。ちょっと堅苦しい響きのためか、日常会話で用いられることはほぼない言葉です。今回は、「元来」の意味と使い方を類語を含めご紹介します。

目次

  1. 「元来」とは?
  2. 「元来」の使い方
  3. 「元来」の類語
  4. 「元来」と「本来」の違い

「元来」とは?

「元来」は、(がんらい)と読む副詞で、次の2つの意味があります。

  1. 元々(最初から、以前から)そのような性質や状態であること。もともと。
  2. 文頭に置き、接続詞的に、物事を説き起こすようなときに用いるそもそも。

「元」の漢字には、いくつかの意味がありますが、主な意味に「もと、根本」(元素、根元など)や、「始め、始まり」(元旦、元日など)が挙げられます。

また、「来」という漢字は、主な意味である「来る」(来福、来場など)のほかにも、「今まで、このかた」(以来、本来など)ということも表します。後者の意味と、上述の「元」の意味で構成されているのが「元来」です。

「元来」の使い方

「元来」は日常会話でよく使われる表現ではないでしょう。しかし、文書やビジネスシーンでは見かけることのある言葉です。ここでは、上述の2つの意味それぞれについて使い方を述べていきましょう。

上記1の「最初からそういう状態、性質である」という意味において、人間が対象の場合は、生まれつきの性格や一般的な特徴を指します。あるいは、その行為などがずっと前から意図されていたもの、などの意味で使われることもあります。

人間以外のものが対象の場合は、基本的に、本質的に、根本的に、などの言葉と同様の意味合いで用いられます。

他方、「そもそも」と同義で用いる際は、「元来、~は~だ」などのように文頭に置いて使います。

「元来」の文例

  • A子さんは元来優しい性格であったため。福祉の道に進んだことに誰もが納得した。
  • 超ポジティブなB男さんと超ネガティブなC子さんは、元来相性のよい夫婦ではなかったのだ。
  • 我が社は、元来子どもたちの幸福に役立つ事業を目指してきた会社である。
  • 元来、人間とは希望へと向かう心をもっている存在のはずだ。

「元来」の類語

上述したように、「元来」には2つの意味があり、類語もそれぞれに対応するものとなります。その意味ごとに、代表的な類語をご紹介します。

「もともとの性質」などの意味における類語

「元来」の、(もともとの性質)などの意味における類語としては、「生まれつき」「根っから」「基本的に」などが挙げられます。

文例①:D子さんは、生まれつき幸運な星のもとにいるに違いない。
文例②:根っからの負けず嫌いなF氏は、努力を重ね、今期の営業成績で全社ナンバーワンとなった。
文例③:基本的に、日本社会は協調的なマインドで成り立っているといえる。

「そもそも」などの意味における類語

「元来」の「そもそも」などの意味における類語としては、「もとより」「先ずもって」などが挙げられます。

文例①:もとより、アメリカは個人主義が徹底している国民性である。
文例②:先ずもって、自分がどのような人生を送りたいのかということをはっきりと自覚すべきだ。

「元来」と「本来」の違い

「本来」(ほんらい)は、元来と同じ意味も持ちますが、明確に異なる部分があります。この2つの言葉の類似部分と異なる部分をしっかりと理解しておきましょう。

「本来」は、次の2つの意味をもちます。

  1. もともと。初めからその状態であること
  2. 当然そうあるべきこと、普通、当たりまえ。

1の意味は「元来」の類語と言えますが、2の意味は類語ではありません。2の、「本来ならば~」という言い回しの場合、「通常では~なのだが、(特別に)~を許そう」というニュアンスで用いられることがあります。

文例(意味①):鈴木君は、本来積極的な性格だから、米国留学は性に合うだろう。
文例(意味②):本来ならばリーダーは主任に務めてもらうところだが、今回は君に期待してみよう。


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