「擬音」とは?意味や使い方をご紹介

あなたは「擬音(ぎおん)」と「オノマトペ」の違いを説明できますか?本記事では「擬音」の基本的な意味や使い方、また「擬音語」「擬声語」「擬態語」といった関連語などを詳しく解説しています。この機会に今更聞けない「擬音」について改めて学習してみましょう。

目次

  1. 「擬音」の意味
  2. 「擬音」の使い方
  3. 「擬音」と「オノマトペ」の違い
  4. 「擬音語」とは
  5. 「擬態語」とは

「擬音」の意味

「擬音」とは「ある音に似せて人工的に作り出す音」のことで、私たちがほぼ毎日耳にしているほど身近なものです。例えばスナック菓子のCMなどで、出演者が商品を噛んだときの「パリパリッ」という音。あれも実は実際の音ではなく、擬音です。

ドラマや映画、CMなどに効果音・環境音は欠かせないものですが、実際の音を使うより擬音を使ったほうが効果的な場面があります。時代劇などでよく耳にする、刀で人を斬ったり刺したりする際の「ザクッ」「ブスッ」という音などは好例ですね。実際に生肉を切ったり刺したりしても、あんな音は出せません。

では、どのように擬音を作るかというと、野菜を切ったり刺したりして、その音を録音するのです。スナック菓子の「パリパリッ」というエフェクトは、卵の殻を砕くなどして作ります。また、最近ではコンピューターで擬音を作製する場合もあります。このように、私たちが意識しないところで擬音は日常的に使用されているのです。

「擬音」の使い方

「擬音」は名詞なので、文章に組み込むのはそう難しくありません。例えば「先ほどの擬音が耳に残って離れない」「この擬音には違和感がある」といった使い方ができます。

注意すべきポイントがあるとすれば、「擬音の音」などとすると二重表現になることくらいでしょうか。

「擬音」と「オノマトペ」の違い

ところで「擬音」の意味の説明を聞いて、「あれ? 擬音ってオノマトペのことじゃないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

「オノマトペ」あるいは「オノマトペア」とは「音声・音響を真似て作った語」のことで、広辞苑などには「擬音語」として載っています。音ではなく言葉の表現なので、「擬音」と区別されているんですね。ちなみに辞書では「擬音語(擬声語)」と「擬態語」に項目が分かれていますので、そちらについても少し触れておきましょう。

「擬音語」とは

「擬音語」はオノマトペの中でも「わんわん」「ガタガタ」「ぽたぽた」「どっかーん」など、音や声を言葉で表現したものです。なかでも「わんわん」「わはは」などといった人や動物の声については、擬声語と分類されることもあります。

オノマトペには“一般的な・よく使用される”という概念はありますが、“こうであらねばならない”というルールは存在しません。宮沢賢治の短編小説『風の又三郎』では、風の音が「どっどど・どどうど・どどうど・どどう」という印象的なオノマトペで表現されています。風の音はなにも「ヒューヒュー」や「ゴウゴウ」でなくてもよいのです。

ただし漫画における、吹き出し外に書かれる効果音については、自由すぎるあまりオノマトペの定義から外れるものも多数存在します。これに関しては漫画批評家の夏目房之介が「音喩(造語)」であると定義しています。

「擬態語」とは

一方「擬態語」は、視覚や触覚など、聴覚以外から得た感覚の印象を言葉で表現したものです。「ドキドキ」「さらさら」「ぴかぴか」「きらきら」「ふわふわ」「にやにや」「ゆったり」など、私たちが日常的に使う言葉の多くに擬態語が含まれているのがおわかりかと思います。

再び宮沢賢治を例に挙げると、『銀河鉄道の夜』のなかにこんな一節があります。「すると鷺は、蛍のように、袋の中でしばらく、青くぺかぺか光ったり消えたりしていましたが、おしまいとうとう、みんなぼんやり白くなって、眼をつぶるのでした」

上記の文には2つの擬態語が使われていますが、お気づきになりましたか?「ぺかぺか」と「ぼんやり」は、どちらも視覚に基づいた印象を語句にしています。また詩人の中原中也は自作『サーカス』のなかで、空中ブランコの揺れる様子を「ゆあーん・ゆよーん・ゆやゆよん」と表現しています。

このように、印象を言葉にする分「擬態語」は「擬音語」よりも更に表現の幅が広がります。ただし得たイメージを正確に言葉にしなければかえって読者に伝わりづらくなるため、高い文学センスが求められるとも言えるでしょう。


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