「立て込んでいる」とは?意味や使い方をご紹介

「立て込んでいる」は普段の話し言葉にも使われるかもしれませんが、ビジネスシーンにおいても使える便利な言葉です。今回は、「立て込んでいる」の意味やシーン別の使い方、似た表現にあたる「取り込んでいる」との違いについて説明します。

目次

  1. 「立て込んでいる」の意味
  2. 「立て込んでいる」の使い方
  3. 「立て込んでいる」と「取り込んでいる」の違い

「立て込んでいる」の意味

「立て込んでいる」(たてこんでいる)は、仕事や用事がいっぺんに重なっているという意味です。ビジネス用語で、「多忙である」「予定がたくさん入っていてこれ以上の仕事を受けられない」といった意味で使われることが多いでしょう。

「立て込む」(「立て混む」とも)と表す場合には、人が大勢集まって混雑する、物が隙間なく並んでいるといった意味もあります。

「立て込んでいる」の使い方

「立て込んでいる」は、「忙しい」の丁寧な表現として用いることができます。相手への配慮や気遣いが求められるビジネスシーンにおいては特に役立ちます。

「バタバタしている」、「スケジュールがいっぱい」といった言葉で伝えることもできますが、くだけすぎた表現はやはり避けたいものです。直接的な表現を避けつつ、誘いや依頼について断る場合や連絡が遅くなったことへのお詫びを伝えたい場合に有用でしょう。

また、「ただいま立て込んでおります(おりました)ので」とすると、忙しいことを示唆するクッション言葉としても使えます。詳しい事情の説明を避けたい場合にも便利に使えるでしょう。

お誘いや依頼を断る

たとえば上司や先輩から飲み会などに誘われた時、はっきり断ると相手の気持ちを損ねてしまうかもしれませんね。先約がある場合や、どうしても行きたくない場合に角を立てずに断るのに「立て込んでいる」が使えます。

また、仕事の依頼をやむを得ず断る場合にも、「立て込んでおりまして」と使うと丁寧な印象を与えることができるでしょう。

【例文】

  • 家のことで立て込んでおりまして、申し訳ございませんが、次の機会にお声がけください。
  • ただいま立て込んでおりまして、今回のご依頼は辞退させていただきたく存じます。

返信などが遅くなったことへのお詫び

断るだけでなく、お詫びの時にも「立て込んでいる」が使えます。返事が当日中にできなかった時業務が遅れてしまった時などに用いるとよいでしょう。

【例文】

  • 先日は立て込んでおり、ご連絡が遅れて申し訳ございません。
  • ご依頼の件につきまして、ただいま立て込んでおり遅れが生じています。申し訳ありません。

「立て込んでいる」と「取り込んでいる」の違い

取り込んでいる(とりこんでいる)」「取り込み中(とりこみちゅう)」は、「立て込んでいる」と同様に「(不意のできごとのために)忙しくしている」ことを表します。

ただし、この「不意のできごと」が葬儀など身近な不幸があったために身辺が慌ただしいことを指すこともあります。そのような事情でない場合、そのつもりがなくても相手に気を使わせてしまうこともありますから、断りやお詫びには「立て込んでいる」を使った方が適当でしょう。

同僚や上司が忌引で休暇を取っている際に、事情を知らない相手からの連絡に対して「取り込んでいる」と使うことで、婉曲に理由を伝えることもできます。

【例文】〇〇は取り込み中で休暇を取っております。出社次第折り返しご連絡いたしますので、お日にちをお伺いしてもよろしいでしょうか。


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