「華奢」とは?意味や使い方をご紹介

「華奢」という言葉の意味をご存知でしょうか。「きゃしゃ」という読み方は比較的知られていますが、「かしゃ」とも読むことができ、それぞれの読み方によって意味が異なります。今回は「華奢」の意味について、使い方や類語も交えながら詳しくご紹介します。

目次

  1. 「華奢」の意味
  2. 「華奢」の使い方
  3. 「華奢(きゃしゃ)」の類語
  4. 「華奢(きゃしゃ)」の反義語

「華奢」の意味

「華奢」は、「きゃしゃ」と「かしゃ」という2つの読み方があり、それぞれ意味が異なります。

きゃしゃ」と読む場合の意味は以下の3つです。

  1. 姿や形がほっそりとして上品なこと
  2. 頑丈でないこと弱々しく感じられること
  3. 華やかで美しく、風流なこと

かしゃ」と読む場合、「華やかでおごりたかぶっていること、派手でぜいたくなこと」という意味があります。しかし、現代においてこの意で用いることはまれでしょう。また、どちらの読み方でも「花車」、「香奢」、「香茶」などと表記されることもあります。

「華奢」の使い方

上述の通り「華奢」の読み方は二つありますが、今回は「きゃしゃ」の読みにおける使い方を解説します。

人にも物にも使うことのできる表現ですが、文脈によって意味を判断する必要があります。たとえば「華奢な腕」という表現であれば、それが男性か女性かということでも、意味や印象が大きく異なりますね。

褒め言葉として使うこともできますが、マイナスの意で用いることもありますので注意が必要です。

例文

  • 華奢な身体からは想像できないほど、彼女の歌声は力強い。
  • 華奢で細い指に、大きなダイヤモンドの指輪が嵌められた。
  • 世界中の人々に愛されてきた北欧のこの椅子は、華奢で上品なデザインが特徴です。
  • 叔母は華奢なメガネがよく似合う、どこか不思議な雰囲気を漂わせる人だった。

「華奢(きゃしゃ)」の類語

繊細

繊細(せんさい)」は、「細く美しいこと、感情や感覚が細やかなこと、微妙なこと」という意味です。「華奢」が人や物の見かけを表現するのに対し、「繊細」は見かけだけでなく、人の性質を表すときにも使われます。

【例文】

  • 彼は繊細な心の持ち主で、テレビで流れる悲しいニュースにとても心を痛めている。
  • 先祖代々、繊細な手仕事が受け継がれてきた。

たおやか

たおやか」には、「姿・形がほっそりして動きがしなやかなさま、態度や性質がしとやかで上品なさま」という意味があります。古くから日本で使われてきた言葉で、古典にも登場します。

【例文】

  • これまで聞いたこともないような、たおやかな声に心が震えた。
  • そのたおやかで柔和な表情は、張り詰めた雰囲気を変えた。

もろい

もろい」は「脆い」と書き、「もとの形や状態がくずれやすい、壊れやすい、はかない、感情に動かされやすい」という意味です。上記の意味2の類語といえるでしょう。

【例文】

  • 家の基礎がもろいようで、補強工事を検討している。
  • 彼の突然の出現により何ヶ月も前から立てていた計画が、もろくも崩れ去った。

「華奢(きゃしゃ)」の反義語

頑丈

頑丈(がんじょう)」は、「体が丈夫なさま、物の作りががっしりして強いさま、馬が非常に強健なさま」という意味を持ちます。人、物どちらに対しても使うことのできる言葉です。

【例文】

  • 治安の悪さを気にして、ドアに頑丈なカギを取り付けた。
  • 強くて頑丈な男友達が、引越しの手伝いに来てくれて助かった。

堅牢

堅牢(けんろう)」は、「物がしっかりと、壊れにくくできていること、そのさま、堅固」ということを表します。こちらは物に対して使う表現で、人に対して用いることは適切でないでしょう。

【例文】

  • 大きくて堅牢な船が港に停泊している。
  • その規模と堅牢さが、特徴的なマンションだった。


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