模索の意味とは?単なる「探す」とは違う|読み方・使い方・例文

「模索(もさく)」とは、見当がつかない状況で、手探りで答えや方法を探し求めることです。「探す」よりも、不確かな中であれこれ考えたり試したりするニュアンスがあり、「解決策を模索する」のように使います。

模索とは?模索の意味

読み方は「もさく」。手探りで探し求めること、転じて、見当のつかない物事をあれこれ考えながら探っていくことを意味します。

模索の説明

「模索」は名詞で、「模索する」の形でも使います。もとの表記は「摸索」で、「模索」はその書き換えです。「摸」には手で探る意があり、「索」には探し求める意があります。現代では、物を手探りする動作よりも、正解や方針がまだ見えない中で「方法」「解決策」「方向性」「可能性」などを探る場面で多く使われます。単に所在が不明な物を捜す場合ではなく、何が適切かも定まっていない状況に向く言葉です。

「何を探すかは決まっている」なら探索や捜索、「何が正解かもわからない」なら模索、と捉えると使い分けやすくなります。

模索の由来・語源

「模索」は、もともと「摸索」と書かれました。「摸」は手で触れて探ること、「索」は探し求めることを表します。「模」は「摸」の常用漢字による書き換えとして使われており、「手本をまねて探す」という成り立ちではありません。古くは物を手探りする意味で使われ、そこから、見当のつかない物事を考えながら探る比喩的な意味へ広がりました。

「模索」には、答えがすぐ見つからなくても、考えたり試したりしながら探し続けるという過程が含まれます。

模索の豆知識

「暗中模索」は、暗闇の中で手探りすることから、手がかりの乏しい状況で方法や解決策を探ることを表す四字熟語です。「暗中模索の状態」「暗中模索を続ける」のほか、「暗中模索する」とも使えます。

模索のエピソード・逸話

「模索」は、具体的な物よりも抽象的な対象と結びつきやすい言葉です。「解決策を模索する」「新しい方向性を模索する」「可能性を模索する」のように、まだ答えが定まらない場面で用いられます。反対に、なくした鍵の所在を探す場合は、通常「鍵を模索する」とは言わず、「鍵を捜す」と表現します。

模索の言葉の成り立ち

文法上はサ変名詞で、「模索する」「模索している」「模索を続ける」のように使います。対象を示す場合は「解決策を模索する」、探す方向を示す場合は「実現に向けて道を模索する」と表せます。「模索中」は、方針や方法を現在検討していることを簡潔に示す表現です。

模索の例文

  • 1 チームは、売上を立て直すための新たな施策を模索している。
  • 2 研究者たちは、環境への負担が少ない製造方法を模索し続けた。
  • 3 卒業後の進路を決めかね、自分に合う働き方を模索している。
  • 4 話し合いを重ね、双方が納得できる解決策を模索する必要がある。
  • 5 前例のない問題だったため、当初は暗中模索の状態だった。

「模索」と類似語の使い分け

「模索」と混同されがちな言葉に「探索」「検索」「追求」などがありますが、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。

言葉意味使用場面
模索 手がかりが少ない中での試行錯誤 不確実な状況での方向性探し
探索 未知の対象や情報を探し調べる 場所・対象・情報の発見
検索 既存の中から目的のものを探す 情報やデータの調査
追求 目的を達成するまで求め続ける 利益・真理・理想などを求める

特に「模索」は、答えが一つではない状況や、正解が不明な状態で使われることが特徴です。

「模索」のよくある使い方と注意点

「模索」は、答えが決まっていない課題について検討していることを表すため、ビジネス文書でも使いやすい言葉です。ただし、単なる検索や物探しには使いません。

  • 自然な表現:解決策を模索する
  • 自然な表現:新たな事業展開を模索する
  • 自然な表現:共存への道を模索する
  • 不自然な表現:なくした財布を模索する(「捜す」が適切)
  • 重複に注意:方法を模索して探す(「模索する」だけで十分)

「模索中です」は、まだ方針が固まっていないことを表します。相手に進捗を明確に伝える必要がある場面では、「複数案を比較検討中です」のように、何をしている段階かを具体的に補うとよいでしょう。

「暗中模索」の意味と使い方

「暗中模索(あんちゅうもさく)」は、暗闇の中で手探りすること、転じて、手がかりがないまま方法や解決策を探ることを意味します。単独の「模索」よりも、見通しの立たない困難な状況を強く表します。

例文:前例のない事態に、担当者たちは暗中模索を続けた。

「暗中模索する」「暗中模索の状態」「暗中模索を続ける」はいずれも自然です。一方、「暗中模索で探す」は意味が重なりやすいため、前後の表現を簡潔にすると伝わりやすくなります。

よくある質問(FAQ)

「模索」の読み方と意味は?

「もさく」と読みます。見当がつかない中で、手探りで答え・方法・方向性などを探し求めることです。「解決策を模索する」のように使います。

「模索」と「探索」の違いは?

「模索」は、正解や方法が見えない中で手探りすることです。「探索」は、未知の場所・情報・対象などを探し調べることに重点があります。「方針を模索する」「遭難者を探索する」のように使い分けます。

「模索」と「試行錯誤」の違いは?

「模索」は答えや方法を手探りで探し求めること、「試行錯誤」は試みと失敗を繰り返しながら解決へ近づくことです。試行錯誤は模索の手段になり得ますが、二つは同じ意味ではありません。

英語で「模索」はどう表現しますか?

一語で常に対応する英語はなく、文脈で使い分けます。「手探りで探す」は grope for、「解決策を模索する」は seek/search for solutions、「可能性を模索する」は explore possibilities などと表せます。「暗中模索する」は grope in the dark です。

「模索する」の使い方で注意することは?

すでに答えや所在が明確なものを探す場面には向きません。また、「方法を模索する」と「方法を探す」は使えますが、「方法を模索して探す」は意味が重なり不自然です。目的語には「方法」「解決策」「方向性」「可能性」などがよく合います。