「ためつすがめつ」とは?意味や使い方を例文を含めてご紹介

みなさんは「ためつすがめつ」という言葉をご存じでしょうか?漢字で表すと「矯めつ眇めつ」となりますが、日常では見かけることがあまり多くないかもしれません。今回はそんな「ためつすがめつ」について詳しい意味と具体的な使い方を例文を含めながらご紹介します。

目次

  1. 「ためつすがめつ」とは?
  2. 「ためつすがめつ」の使い方
  3. 「ためつすがめつ」の類語

「ためつすがめつ」とは?

「ためつすがめつ(矯めつ眇めつ)」とは、「いろいろな角度からよく見るさま。何かを丹念に眺める様子」を意味することわざです。「ためつ」も「すがめつ」も、「矯(た)める」「眇(すが)める」の文語形「たむ」「すがむ」の連用形に完了の助動詞「つ」がついたものです。

矯める」は、「曲がっているものを伸ばしたり、まっすぐなものを曲げたりして、形を整える」「悪い性質・習慣や癖などをなおす。矯正する」「いつわる」「片目を閉じてねらう。ねらいをつける」という意味で、「目をすえてじっと見る」ということを表しています。

「眇める」は、「片方の目を細める。片方の目を細くして物を見る」という意味です。この二つの言葉が組み合わさりできた「ためつすがめつ」という言葉はさらっと眺めるのではなく、「片目を細めて見るようにじっくりと物を見つめる」ということを表しています。

 

「ためつすがめつ」の使い方

  • 祖父は骨董市で壺をためつすがめつ眺めてから、購入を決めた。
  • 古着屋を経営する彼女は、ためつすがめつ見てから服を買い付けていた。
  • 生徒たちは、教室に入ってきた転校生をためつすがめつ見つめていた。
 

「ためつすがめつ」の類語

「穴のあくほど」

「穴のあくほど」というのは、「じっと見つめるようす」をいう慣用句です。

[例文]
彼女の顔を穴のあくほど見つめる。

 

鵜の目鷹の目

鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)は、「ちょっとしたものでも見落とすことがないように熱心にものを探す様子やその目つき」のことを意味しています。

【例文】
スクープ写真を撮ろうと、カメラマンたちが鵜の目鷹の目で有名人をマークしている。


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