「落単」とは?意味や使い方をご紹介

葉が散ることが「落葉」、オチのある話が「落語」、試験に不合格になるのが「落第」。では、「落単」とはどういう意味だかご存知ですか?これは学生生活に関連した若者言葉なのです。今回は、「落単」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「落単」とは
  2. 「落単」の使い方
  3. 「単位」にまつわる若者言葉
  4. 大学に関する言葉

「落単」とは

「落単」とは、大学生などが単位を落とすという意味の省略語です。落語研究会を省略して「落研」<おちけん>と言いますが、「落単」は<らくたん>と読みます。

「落単」は「落胆」と同じ発音ですね。ちなみに、「落胆」は失望・がっかりするという意味です。落単したら落胆するでしょうね。しかし、多くの場合は、文脈によってどちらの意味か判断ができるでしょう。

「単位」とは

単位とは、履修科目の授業を受け、テストで合格点を取るなどの条件を満たすと取得できるもの。単位の取得は、その科目を収めた証明となります。学部ごと、学科ごとに定められた単位数を取得できなければ、卒業が認められません。

卒業に必要な取得単位数は、必須科目を○単位以上、かつ、選択科目が△単位以上と決められています。1科目あたりで取得できる単位数は、授業回数や授業時間の長さ(90分の座学があれば、1日がかりの実験もある)などによって、1単位、2単位などと異なります。

「単位」の取得方法

単位の取得条件は、学部や学科、担当教官によって異なります。単位取得の条件として挙げられる要素は、出席回数、レポートや作品などの課題提出と出来栄え、テストの受験及び点数などです。どれかひとつが重視されることもあれば、複合的に考慮されることもあります。

「落単」の使い方

「落単」は「落単する」という動詞の形でも用いられます。また、単位を落とした人を「落単者」と表現します。

【例文】

  • 中国語、落単決定だ〜。
  • この科目で落単するとは思わなかった。
  • やばい、落単しそう…。
  • お互いに落単しなくてよかったね。
  • (みんなが単位が取れたと喜んでいるのを見て)落単者、ここに居るんですけど。

「単位」にまつわる若者言葉

「フル単」

「フル単」のフルは英語の'full'。つまり、「フル単」は、履修した授業において、すべての単位を取ることを指します。「フル単」する人は「落単者」ではありませんから、対極にある言葉と言えるでしょう。

「楽単」

「楽単」と書いて<らくたん>と読みます。読み方は同じですが、意味は「落単」とは異なります。「楽単」は、楽に単位を取れる科目という意味です。「落単」しないためには、「楽単」は取りこぼさないようにするのが肝要といえます。

「再履」

「再履」<さいり>は、再履修を省略した言葉。再履修とは、前年度に取得できなかった単位をとるために、同じ科目をもう一度受講することです。「落単」した人には必要なことですね。

大学に関する言葉

「シラバス」

「シラバス(Syllabus)」とは、大学などで、各科目の講義の概略がまとめられたものです。担当講師名や講義計画、成績評価の方法などが記載されています。授業の履修届は、このシラバスを参考にして提出します。

「ピ逃げ」

ピ逃げ」は、授業に出席した証として、教室のICカードリーダに学生証をかざして「ピッ」と読み取ることに由来する言葉です。つまり、「ピ逃げ」とは、「ピッ」としてから授業を受けずに教室を抜け出すという意味です。「ピー逃げ」と言われることもあります。

「代返」

以前は、講師が名前を読み上げて生徒が返事をする、あるいは、配られた出席カードに記名して提出することで出席を取っていました。そのため、友達に代わりに返事をしたりカードを書いてもらったりすることを「代返」<だいへん>と言っていました。

「自主休講」

「休講」<きゅうこう>とは、学校や講師の都合、天候不良などの理由で授業が休みになることです。「自主休講」は、学生が自主的に授業を休むこと、つまり、授業をサボることを指します。なお、一日中、すべての授業を自主休講することは「自主全休」と言います。

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