「拭えない」とは?意味や使い方をご紹介

唐突ですが、「拭えない」(ぬぐえない)ものはと聞かれて、何を思い浮かべますか?頑固な汚れ、あるいは、疑念、不信感などさまざまでしょう。今回は、日常生活においても登場することが多い「拭えない」という言葉の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「拭えない」とは?
  2. 「拭えない」の使い方
  3. 「拭えない」の関連語

「拭えない」とは?

「拭えない」(ぬぐえない)という言葉の意味を知るために、まず「拭う」という動詞から解説しましょう。なぜなら、「拭えない」は、「拭う」の可能形「拭える」の否定形だからです。

「拭う」の意味

「拭う」は、次の2つの意味をもつ言葉です。

  1. (なにかを)ふく。ふき取る。ふいて綺麗にする。
  2. (ネガティブな感情や事柄などを)取り除く。消し去る。

1ならば「顔についた泥を拭う」「メガネの埃を拭う」、2は「不信感を拭う」「嫌な記憶を拭う」のように用いられます。

「拭えない」の意味

「拭えない」は、「拭う」の二つの意味を「〜することができない」の形にした表現ですから、次のような意味になります。

  1. なにかを)ふき取れない。綺麗にできない。
  2. (ネガティブな感情や事柄を)取り除けない。消せない

「拭えない」の使い方

1.ふき取れない

「ふき取れない」という意味で用いる「拭えない」が対象とするものは、なんらかの物質。つまり、汗・涙・水滴などの液体や、埃や食べかすなどの固体などである場合がほとんどです。

【文例】

  • 真夏に大きな荷物を運んだ時は、両手がふさがっていて汗も拭えないで参ってしまった。
  • 洗剤を床にこぼしてしまい、素手では拭えないのでゴム手袋をはめて雑巾で拭き掃除をした。

2.取り除けない

「取り除けない」という意味の「拭えない」は、ネガティブな感情や印象などがどうしても残ってしまう、避けることができないことを表します。よって、対象となるのは、恥や誹謗、不安や恐怖、不信感や疑念など、多岐に渡ります。

【文例】

  • 検査は陰性だったが、症状は悪くなる一方で、重大な病気ではないかという不安が拭えない。
  • 企業秘密の 新商品の情報をライバル会社に伝えたのは彼ではないかという疑いが拭えない。
  • 犯人と同姓同名だったために誤った情報が拡散し、謂れのない誹りを拭えないままだ。
  • 廃墟となっている隣家に幽霊がいるのではないかという恐怖が拭えない。

「拭えない」の関連語

1.ふき取れない

1の意味の「拭えない」を意訳すれば、汚れなどが「落とせない」「残る」ということになります。「拭えない」状況は、これらの言葉で説明することができるでしょう。

【文例】

  • ワイパーを動かしただけでは窓にはねた泥が落ちない。
  • サッシのレールの隙間に埃が残っている。

2.取り除けない

同じように2の意味の「拭えない」を言い換えると、不安を「解消できない」、疑いを「晴らせない」、恥を「雪げない」、名誉や信頼を「回復できない」のようになります。

【文例】

  • 年金や健保の問題が解決しないことには、老後の不安を解消できない。
  • 何度否定しても、私がライバル会社に転職するという疑惑を晴らせないでいる。
  • 今回のプロジェクトで汚名を雪げないとなると、もはや後が無い。
  • 商品に不具合があったせいで、まだユーザの信頼を回復できていない。


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