「粒ぞろい」とは?意味や使い方をご紹介

「粒ぞろい」は、読んで字のごとく「粒がそろっている」という意味と、そこから派生した比喩的な意味をつ言葉です。粒が単にそろっているだけではなく、そのあとに、この言葉のポジティブな意味が続きます。今回は「粒ぞろい」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「粒ぞろい」とは?
  2. 「粒ぞろい」の使い方
  3. 「粒ぞろい」の類語

「粒ぞろい」とは?

「粒ぞろい」は、「粒揃い」とも表記します。意味は次の2つです。

  1. 粒がそろっていること、それぞれの粒が、その大きさや質においてよくそろい、かつ良質であること
  2. 集った人の資質、才能、能力などがみな同様にそろって優れ、劣るものがないこと

1の意味は読んで字のごとく、実際の「粒」の個々が物理的に同じようにそろっていることですが、単にそろっている、というだけの意味と、良質なものとしてそろっている、という意味の二通りがあります。

2においては、比喩的に人間(ときになど動物も対象とする)に対して使われる意味であり、「優れたものとしてそろっていること」を表しています。

なお動物を対象とする場合は、競走馬やブリーダーが育てる血統種など、優劣が問われる存在としての動物に限ります。

「粒ぞろい」の使い方

「粒ぞろい」は、実際の粒に対して使うにせよ、比喩的に使うにせよ、「すべてが優れている」という使い方が圧倒的に多い言葉です。

ただし、どのような「そろい方」でこの「粒ぞろい」を使えるのかという定義はありません。なぜなら、どれほど「同じようにみな優れている」と表現しても、まったく同一ということはありえないからです。

たとえば、ビジネスにおけるプロジェクト・チームのメンバーを例に挙げてみましょう。さまざまな部門から優秀な人材が集められたとしても、その個性や能力の方向性はそれぞれ違います。

「優秀」という大枠の評価において「粒ぞろい」という場合、ある特化した特定の技術で「粒ぞろい」という場合など、そのくくりは多様です。

「粒ぞろい」の文例

  • 収穫したミカンは、L、M、Sのサイズごとに分けられて箱に入れらるので、どの箱のミカンも粒ぞろいの大きさで出荷されている。
  • 今年の我が果樹園のミカンは、実に甘くジューシーだ。どの品種も粒ぞろいで自信をもって出荷したよ。
  • 去年の我が社の業績が著しく伸びたため、今年は粒ぞろいの新入社員を確保することができた。
  • 当校のバレーボールの選手たちは粒ぞろいだ。リーグ戦を勝ち抜くに違いない。
  • 午後のレースの競走馬が粒ぞろいすぎて、勝敗の予想が立てづらい。

「粒ぞろい」の類語

「粒選り」

「粒選り(つぶより)」は、たくさんの中から、優れたもののみを選ぶ出すこと、またそのように選びだされたもののことを指す言葉です。

「粒ぞろい」の類語ではありますが、異なる部分もあります。「粒ぞろい」は複数のものに対して使いますが、「粒選り」は単数も複数もありえます

例えば「この指輪は粒選りのダイヤモンドを使っています」という場合、それは選び抜かれた一粒のダイヤモンドです。

【文例】

  • 鈴木君の見舞いに行くなら、この中から粒選りのメロンを一玉もっていってあげなさい。
  • 粒選りの選手で組んだサッカーチームだから、負けるわけはないよ。

「精鋭ぞろい」

「精鋭(せいえい)ぞろい」とは、選りぬき(選び抜かれた)のすぐれた人々がそろっている、という意味の言いまわしです。

「そろう」という言葉が入っているように、「精鋭ぞろい」の場合は対象は一人はありえず、複数人となります。その意味で「粒ぞろい」の類語に該当します。

ただし、「粒ぞろい」が物、人、動物などひろい対象をもつのに対し、「精鋭ぞろい」は人にしか用いることができません

【文例】

  • 今期の我が社の役員は、精鋭ぞろいだ。今後の会社の発展への期待が高まる。

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