「覚束ない」とは?意味や使い方を例文や類語を含めてご紹介

「覚束ない」という言葉を使ったことはありますか。読みは「おぼつかない」ですが、年齢を重ねるにつれて「最近足が覚束なくなって」と笑いながら話す機会も多くなるのではないでしょうか。この記事では「覚束ない」の意味や使い方、類語を含めてご紹介します。

目次

  1. 「覚束ない」の意味
  2. 「覚束ない」の使い方
  3. 「覚束ない」の類語

「覚束ない」の意味

「覚束ない」(おぼつかない)には、以下の意味があります。

  • 物事がはっきりしない状態または、それに対する不安・不満の感情を表す語
  • 意味がはっきりしない。不明確だ。あやふやである。
  • きがかりだ。不安だ。頼りない。
  • うまく運ぶかどうか疑わしい。
  • 疎遠である。音信不通である。

古い日本語では「おほつかなし」と用いていましたが、現在では「おぼつかない」と表記します。「覚束」は当て字ですが、漢字表記として認められていますので、「覚束ない」と書いても問題ありません。

「覚束ない」の使い方

「覚束ない」は、実にさまざまな意味を持つ言葉です。文脈を読み取って、どの意味が当てはまるのかを解釈する必要があります。たとえば、「足取りが覚束ない」という表現なら、それは「足がうまく運ぶかどうか不安」と解することができます。

例文

  • 横断歩道の向こうから足取りの覚束ないおばあさんが歩いてきた。渡りきれないと危ないと感じた私は、おばあさんの所へ駆け寄った。
  • 格下相手に余裕だと高を括っていたが、試合は一進一退の攻防になっている。これでは試合結果は覚束ないものになった。
  • 彼女と連絡が覚束なくなってから早1年、偶然街中で見かけた彼女はまるで別人のように派手になっていた。
  • 彼が渡したノートを返してくれるかわからないため、覚束ない

「覚束ない」の類語

「心許ない」

「心許ない」は、「こころもとない」と読みます。以下のような意味を持ちます。

  • 待ち遠しくてこころがいらいらしている。
  • 物足りず、不満に思われる。また、不安である。気づかわしい。
  • おぼつかない。あるかないかの程度である。

頼りなく、不安な気持ちを表す点、また、それが不確かなさまである点において「覚束ない」の類語と言えるでしょう。

【例文】
  • 大学受験を控えた大事な高校3年生になったが、担任が新しくA先生に変わった。正直この先生では心許ない
  • 漂流から一週間が経ち、水も食料も心許なくなってしまった。
  • バンジージャンプに初挑戦することになり、楽しみで仕方なかったが、いざジャンプするとなると命綱がとても心許なく見えてきた。

「曖昧」

「曖昧」は、「あいまい」と読みます。以下のような意味を持ちます。

  • はっきりしないこと。
  • まぎらわしく、確かでないこと。

「曖昧模糊」という四字熟語は、「物事がぼんやりしていて、はっきりしないさま」を指します。こちらは、より「覚束ない」に近い言葉と言えるでしょう。

【例文】
  • 参考資料が正しいものか曖昧なまま作業を進めたため、後々資料の間違いが発覚した時は大変な目にあった。
  • 彼女との関係を曖昧にしていたため、彼女はしびれを切らして私の元から去っていった。
  • 塩を入れたかどうかが曖昧になったので追加したら、ものすごく辛い肉じゃがが出来てしまった。
  • 僕の曖昧な判断が、グループ全員を危険にさらす結果になってしまった。

「朧気」

「朧気」は「おぼろげ」と読み、以下の意味を持ちます。

  • はっきりしないさま。ぼんやり。
  • 通りいっぺん。いい加減。

江戸時代初期までは「おぼろけ」と読まれていました。「ぼんやりとしてはっきりしないさま」はまさしく「覚束ない」と同じ意と言えます。

【例文】
  • 朧気な記憶を頼りに、小さい頃遊んだ場所を訪れている。
  • 外が真っ暗だったため、犯人の顔は朧気にしか覚えていない。
  • 会議の内容を朧気に説明されたため、正直理解できなかった。


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