「爆アド」とは?意味や使い方をご紹介

日々、新しい言葉が生み出されていくものですが、「爆アド」も比較的最近の造語です。ゲームに詳しい人にはお馴染みでしょうが、一般にはまだ浸透していない言葉と言えるでしょう。今回はこの「爆アド」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「爆アド」とは
  2. 「爆アド」の使い方
  3. 「爆アド」の関連語

「爆アド」とは

「爆アド」と聞いて、何かの略なんだろうなというところまでは想像がつくかもしれませんが、果たして何の略なのかと考えると、パッと思い浮かばない人も多いかもしれません。

「爆」は、「爆上げ(株価などの数値が爆発的に上昇すること)」「爆買い(中国人観光客などが考えられないほど大量の商品を購入すること)」というときの「爆」と同じ使い方です。これは予想できたでしょうか?

問題は「アド」。住所やメールアドレス(adress)、広告(advertise)、アドレナリン(adrenaline)、これらのことではありません。有利・好都合といった意味を持つ英語「advantage」の略です。

「爆アド」の意味

「爆アド」とは、「爆アドバンテージ」の略。つまり、「爆発的に(極端に)有利な状況である」、または、「爆発的に好都合なことが起こった」といった意味を表します。この言葉は、おもに、ゲームのユーザの間で使われているスラングです。

「爆アド」の使い方

対戦型ゲームにおいて

対戦型ゲーム、とくに、格闘ゲームにおいては、自分に都合の良いムーブ(キャラクタの動作や立ち回り)をして、相手よりも断然優位に立ったときに「爆アド」が用いられます。

(A)

理想ムーブで爆アド取った!!(ベストな動きで断然優位に立った)

ソーシャルゲームのガチャにおいて

ソーシャルゲームでは、たいていの場合、ゲーム中で用いるキャラクターやアイテムなどは、ガチャを回し、当選することで獲得します。このガチャでレア度の高いものを引いた、レア度の高いものをたくさん引けたといったときが、「爆アド」の使いどころです。

(B)

10連1回でUR2枚、爆アド!(10連ガチャを1回回しただけでウルトラレアを2枚引けて、とても得をした)

現実世界において

ゲームの中ではなく、現実世界において、「トレーディングカードでレアカードをゲットした」「お宝をゲットした」「(生来の顔立ちや才能、居住地域など)他人よりも有利な要素を持っている」などのニュアンスで、「爆アド」が使用されることもあります。

(C)

開封したら爆アド!(カードのパッケージを開封したらレアカードが入っていた)

(D)

古本屋でレア本入手したのは爆アドだったわ(古本屋でレアな本を買えたのはめちゃめちゃラッキーだった)

(E)

イベント遠征しなくて良いから、東京住みってだけで爆アドじゃね?(イベントのために地方から遠路はるばる出向かなくても参加できるのだから、東京に住んでいるというだけで有利だよね)

「爆アド」の関連語

「優位に立つ」という意味

ゲームで用いられる「爆アド」と同じく「相手よりも圧倒的に有利な状況にある」に類する言葉は、たとえば次のような語です。

  • イニシアチブ(initiative)を取る:集団において主導権を取ること。
  • 機先を制する<きせんをせいする>:相手に先んじて、相手の計画や気勢を挫くこと。
  • 凌駕する<りょうがする>:他を追い抜いてその上に立つこと。
  • 冥利に尽きる<みょうりにつきる>:立場や状態によって多大な恩恵を受けて幸せに思う。

「とても満足している」という意味

「爆アド」の使い方を見ていると、本来の「相手よりも極端に優位に立つ」という意味だけでなく、「とても幸運だった」といったニュアンスで使われていることが分かるでしょう。

もちろん、幸運さや満足度を自慢する気持ちも含まれているのでしょうが、自分が満足することで完結しているニュアンスもあるようです。「ラッキーだ」「良い買い物をした」のような意味の言葉には次のような語が挙げられます。

  • 掘り出し物:思いがけず手に入れた希少品。驚くほど安値で手に入れたもの。
  • 儲け物<もうけもの>:拾い物。思いがけぬ利益。
  • 神がかり的な:神の力が働いたかのような優れた様子。
  • 物怪の幸い<もっけのさいわい>:思いがけず得た幸せ。
  • 果報者<かほうもの>:幸運に恵まれた人。幸せ者。


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