「狐につままれる」とは?意味や使い方をご紹介

狐は、昨今ドラマやCMなどにも登場し、可愛らしいイメージが定着しつつあります。しかし、昔は人を騙す恐ろしい動物とされていて、「狐につままれる」という慣用句も存在します。「狐につままれる」の意味や使い方、類似の表現や漢字表記の是非について紹介します。

目次

  1. 「狐につままれる」の意味
  2. 「狐につままれる」使い方
  3. 「狐につままれる」類似表現
  4. 「狐につままれる」の「つままれる」とは?

「狐につままれる」の意味

1.狐に化かされる

「狐につままれる」とは、人間が狐に化かされることを表す言い回しです。古来、狐は不思議な力を持っていて、人の心を迷わせて騙したり、乗り移って意のままにしたりすると信じられてきました。

狐はお稲荷様(稲の神様)のお使いとして崇められている「神獣」です。神社の狐に油揚げを使ったいなり寿司をお供えするのは、油揚げが狐の好物だからという説と、いなり寿司が狐の好物のねずみに形が似ているからという説があります。

2.あぜんとする

「狐につままれる」という言葉には、もう1つの意味があります。それは、予期しないことが起こってあぜんとする何があったのか分からずにぽかんとするというものです。

1の「狐に化かされる」から派生していて、化かされた後で、自分の身に何があったのかわけが分からずにあっけにとられる様子から取られています。

「狐に包まれる(つつまれる)」は間違い

ひらがなで書くと字面が似ているため、「狐につままれる」を「狐に包まれる(つつまれる)」と間違えて読む方もいます。狐の可愛い顔が付いたマフラーや、狐の毛皮を使ったファーがあることから、首を包むように巻くことと誤解しないようにしましょう。

「狐につままれる」使い方

1.狐に化かされる

  • CMをやっている最中に劣勢だった試合がひっくり返り、狐につままれたような感じがした。
  • 畑から狐を追い払おうとすると、狐につままれるかもしれないから注意したほうが良いと言われた。

2.あぜんとする

  • 今朝の夢と全く同じことが起こり、狐につままれた気分になる。
  • 彼は「宝くじが当たっていたなんて」と呟き、狐につままれたような様子だった。

「狐につままれる」類似表現

「狐につままれる」のもともとの意味から派生した「あぜんとする」の類似表現を紹介します。

鳩が豆鉄砲を食ったよう

鳩が豆鉄砲を食ったよう」(はとがまめでっぽうをくったよう)とは、突然の出来事に驚き、目を丸くして呆然としている様子を表しています。「サプライズゲストを呼ぶと、彼は鳩が豆鉄砲を食ったような表情をした。」と使います。

鳩が豆鉄砲(豆や紙を弾の代わりにして打つおもちゃの鉄砲)の弾を受けて、びっくりして目を見開いている状況から作られた慣用句です。鳩が弾丸にされた豆を食べた様子を表すものではありません。

寝耳に水

寝耳に水」(ねみみにみず)とは、「寝耳に水の如し」を略した慣用句です。寝ている人の耳に水を入れると予想もしなかったことに驚くことから、不意に起こったことや、予期せぬ知らせがあり驚くことを表します。「転勤の辞令は寝耳に水の話だ。」というように使われます。

もともとは、「眠りについている時に、河川などの氾濫で流れ出た水の音が聞こえた時のように驚いた」という意味で、不意に起こった事態にびっくりしている様子を表す時に使われていました。

時代が下るにつれ、聞こえる、音が耳に入るではなく、寝ている人の耳に水を入れる行動と受け止められるように変化しています。

「狐につままれる」の「つままれる」とは?

「つまむ」自体は、指などで挟んで持つ、手で取って食べる、つまんで取る、などの意味です。「つままれる」は、動詞の「つまむ」の未然形「つまま」に受け身の助動詞「れる」を付けた形です。

「つままれる」のように受け身の形になると、狐や狸など人を騙すとされた動物に化かされるという意味合いで使うことができます。

「つままれる」はかな表記?漢字表記?

「つままれる」の漢字表記としては、「摘まれる」・「撮まれる」・「抓まれる」などがあります。このうち、「摘」と「撮」には指を使って取るということですから、狐の足に使うにはふさわしくない感じがしますね。

残る「抓」は爪でひっかく、つねるという意味を持つ漢字です。狐の足には爪があるので、ひっかくこともできます。

これらの漢字の中では「抓まれる」の表記が合うという説もありますが、ひっかくと化かすのでは大きな隔たりがありますね。辞書の例を見るとかなで書かれるのが一般的ですので、特にこだわって漢字で表記をする必要はないでしょう。


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