「断続的」とは?意味や使い方をご紹介

「断続的」とは、ずっと続いているのか、切れている状態が長いのかよく分かりにくい言葉です。「断続的」の「的」という言葉にもどのような意味があるのかと疑問に思う方もいるでしょう。意味や使い方、類語や対義語についても詳しく紹介します。

目次

  1. 「断続的」の読み方と意味は?
  2. 「断続的」の使い方と例文の紹介
  3. 「断続的」の類語
  4. 「断続的」の対義語
  5. 「断続的」のまとめ

「断続的」の読み方と意味は?

「断続的」の読みは、「だんぞくてき」です。「断続」と「的」に分けて、意味の説明をします。

「断続」は正反対の意味の言葉が使われている熟語の名詞です。「断」は途切れるという意味で、「続」は続くという意味です。つまり、「途切れたり続いたりするという状態」を表しています。「的」は、名詞の下に付いた場合には、「~のような」などの言葉を表します。

「断続的」と組み合わせて使うと、「途切れたり続いたりしているような」という意味として使えます。

「断続的」の「的」は英語の訳語

「断続的」の「的」のように、名詞の下に付く「的」には色々な意味があります。一種の造語のような形になります。対象となる名詞は中国で使われてきた漢語であることが多いです。中国語では、「的」は所属や修飾語を表す「~の」「~のもの」などの意味で使われています。

日本語では「的」は本来中国語で使われてきた意味ではなく、英語の接尾語「~tic」の訳語として使われています。前にある名詞(漢語)を補足説明するように、「その物ではないが似た性質を持つ」、「関することやその範囲内で行うことについての」という意味で付けられました。

前に付く熟語によって、「~のような」・「~風の」・「~としての」・「~性の」・「~上の」・「~向きの」・「~に関する」と使い分けされます。前の言葉との相性で考えるといいでしょう。

「断続的」の場合は、「断続」の「途切れたり続いたりしている」という意味で考えると、最も合うのは「~のような」という語句なので、「途切れたり続いたりしているような」という意味で紹介します。

「断続的」の使い方と例文の紹介

「断続的」は、「途切れたり続いたりしている状態が続いているようなこと」を表すので、完全に切れている状態や、ずっと接続している状態が長期間続いている訳ではありません。勢いよく途切れたり、続いたりしていることもありますが、途切れがちになりながら細々と続いている状態にも使えます。

例文
・梅雨は、雨が断続的に降るうっとうしい時期です。
・A君とは断続的にメールのやり取りをするだけの関係だ。
・台風の時は雨風が強く、電線が影響を受ける。電気が断続的になるのは停電の前触れかもしれない。

「断続的」の類語

「断続的」の類語は以下の通りです。

「間欠的(間歇的)」読み:かんけつてき
時間をおいて止んだり、起こったりするようなという意味です。「歇」は「止む」と言う意味の漢字で、「欠」は代用する場合の字です。
例:あの温泉は間歇的に噴き出す。

「途切れ途切れに」読み:とぎれとぎれに
途中で何度も切れかけてはまた続く様子という意味です。
例:彼は木訥な人柄で、途切れ途切れに言葉を絞りながら話す。

「時々」読み:ときどき
ある程度の時間を置いて、その物事が繰り返される様子を指します。
例:このような状態で良いのかと、時々不安に駆られる。

「断続的」の対義語

対義語は以下の通りです。

「絶え間ない」読み:たえまない
途中で途切れることがなく、空間や時間が続いている状態のことです。
例:絶え間なく降ってくるので、雪下ろしが大変そうだ。

「継続的」読み:けいぞくてき
前から続いていることや状態を打ち切らずに、更に続けるということを意味します。
例:対立関係にはあるが、継続的に話し合いをしてすり合わせを図るつもりだ。

「連続」読み:れんぞく
同じ物事が続く状態になる、もしくは、続く状態になるようにする状態を言います。
例:あのチームは2年連続して優勝した。

「断続的」のまとめ

「断続的」という言葉は、ずっと途切れている状態や繋がっている状態が続いている状態を表すのではありません。

途切れたり続いたりしている状態や様子を表す語句で、定期的に一定の間隔を置いている状態でなくても使えます。後に続く語句を修飾するために用いられます。


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