「ジト目」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「ジト目」という言葉をご存知ですか?あまり日常的に使われる言葉ではありませんが、ある特定の世界では人気を博し、かなりメジャーな言葉として定着しております。ここでは「ジト目」の意味や由来についてご紹介いたします。

目次

  1. 「ジト目」とは
  2. 「ジト目」の魅力
  3. 「ジト目」の定義
  4. 意外と歴史ある「ジト目」
  5. 「ジト目」の使い方
  6. 「ジト目」の関連語
  7. 「ジト目」のまとめと注意点

「ジト目」とは

みなさんは「ジト目」という言葉をご存知ですか?

釣り目、垂れ目、ネコ目、涙目、横目、流し目。目の形状や状態を表す言葉はたくさん存在しますが、「ジト目」は聞いたことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「ジト目」とは、軽蔑、不審、不快、呆れなどの負の感情が込められた表情のことです。主にオタク用語としてアニメや漫画、ライトノベルの中で使われ、「じっとりとした目」や「じと~っとした目」が縮まったものだと言われています。最近ではオタク業界から進出し、一般的な言葉としても広まりつつあります。

「ジト目」の魅力

「ジト目」はその性質上、相手を軽蔑したり見下す時に向けられる表情であり、主にMっ気のある人に人気があるとされています。また、アニメや漫画のキャラが「ジト目」をするとき、デフォルメされてとても可愛らしく描かれることが多く、その目の形状そのものに魅力を感じる人も大勢いるようです。つまり、「ジト目」自体が萌え要素として、一つのジャンルを作っております。

「ジト目」の定義

「ジト目」とよく混同されるのが「半目」や「細目」、「三白眼」などです。状態としてはどれも同じといえるのですが、「じっとり」という言葉が持つ意味からして、負の感情によって自然と細められたものが「ジト目」と定義されることが多いです。

ただし、この定義がかなり曖昧で、負の感情がなくとも細められてさえいれば「ジト目」だと見なされることもあり、状況に応じて使い分けが必要になってきます。

注釈:三白眼の意味

白目の割合が多い目のことです。もともと黒目が小さかったり、下から睨みつけるようにした際に、左右と下の三方が白目で埋まることから三白眼と呼びれています。

意外と歴史ある「ジト目」

「ジト目」を最近の造語だと思われている方がほとんどなのではないでしょうか。意外なことに「ジト目」の歴史は古く、1980年代の作品にはすでに登場していることが確認されております。

なぜそんな言葉がここ数年で急激に広まったのでしょうか。一番の要因は、ライトノベル市場の拡大にあると言えるでしょう。純文学作品や大衆小説作品の中で使われることはほとんどありませんが、ライトノベル作品の中では一般的な言葉として使われています。

ここ数十年で何倍にも成長したといわれるライトノベル業界。このまま発展していけば、一般的な言葉として普及する日がくるかもしれません。

「ジト目」が使用されている作品例

久美沙織著「丘の家のミッキー」(1984年出版)

「ジト目」の使い方

上記の通り、負の感情を宿した目で睨む際に使われます。激怒したときに睨むような苛烈なものではないので、注意が必要です。「じっとりとした目」の通り、非難するような湿った目をイメージしていただくといいでしょう。
 

使用例)

・ミスをした部下をジト目で睨む。
・彼女のジト目を見たいがために、わざと呆れさせるようなことを言う。


NG使用例)

・じとーっとジト目で睨む。(重複表現)

「ジト目」の関連語

ベタ目

ハイライトのない目のことです。ベタは指定された範囲を塗りつぶすことを意味する漫画用語で、ベタっと塗る、からきているとされています。

ぐるぐる目

漫画でよく見かけるぐるぐるとした目のことです。目を回したりパニックに陥った時に、ぐるぐる目になることが多く、顔文字にもなっています。

(@_@)

ハート目

目そのものがハートになっているか、目の中にハートがある状態を指す言葉です。こちらも漫画的な表現ではありますが、ハートを模したカラーコンタクトも存在するので、日常生活で使用することもあるかもしれません。

「ジト目」のまとめと注意点

広まりつつあるとはいえ、まだまだオタク用語の域を出ないのが現状です。同じ趣味を持つ者同士でもない限り、日常会話で使ったりすることは避けた方が賢明でしょう。また同様の理由から、ライトノベルを除く文芸作品内で使うことも控えるべきでしょう。

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