「日進月歩」の対義語は?意味や使い方をご紹介

「日進月歩」は技術など目に見える物が急速に発展し続けているさまを表す四字熟語です。でも、使い方を間違えている方も見られますね。対義語を含めて「日進月歩」の意味や使い方を紹介します。対義語は3つの意味合いに分けて、使用例とともに説明しています。

目次

  1. 日進月歩とは?
  2. 日進月歩の使用例
  3. 日進月歩の対義語

日進月歩とは?

「日進月歩」(読み:にっしんげっぽ)とは、1つの所にとどまることなく、目に見える形で進化すること進歩する度合いが急速であることを意味します。「日進月歩」を「日月」と「進歩」の2つの熟語に分解して考えると分かりやすいですね。

「日月」は時間や日付の単位を表しています。「進歩」は「物事が望ましい方向に歩んでいくこと進化していること」を表す熟語です。この2つを組み合わせることで、「日ごと月ごとに絶え間なく急速に進歩する」という意味を表しています。

誤用に注意!

「日進月歩」を、ゆっくりと進化する徐々に成長していくというように、「急速に」・「めざましく」といった本来の意味とは逆の意味でとらえている方がいます。

この四字熟語を「日進」・「月歩」の2つに分けて、日月を天体と捉え、「日中の太陽のようにゆっくりと進み、夜の月のようにゆったりと歩む」というニュアンスで解釈してしまうのでしょう。

日進月歩の使用例

「日進月歩」は、科学や医療などの技術が目に見える形でめざましく急速に発展していることを表す時に使われる言葉です。成長し続けてはっきりとした成果を出すことを目標・座右の銘とする方もいて、就職などの面接や自己紹介で用いる場合もあります。

【使用例】

  • 昔は不治の病と言われたが、日進月歩で治療法が確立されつつある。
  • 科学が日進月歩で発展し続けて、家電にまで人工知能が搭載されるようになっている。
  • 「日進月歩」をモットーに、日々成長して進化し続ける人間でいたいと考えております。

日進月歩の対義語

ゆっくり進化することや少しずつ成長すること

「日進月歩」と違い、ゆっくりと少しずつ進化したり、成長したりする様子を表す語を紹介します。

大器晩成(読み:たいきばんせい)
偉大な人物は大きく育つのが遅く、同じくらいの立場だった他の人よりも遅れて頭角を表すようになるという意味。大きい器が完成するまでは時間がかかることを、人物に例えて使われるようになりました。

力を発揮しきれていない人を気遣って褒めたり、才能があるのに不当な扱いを受けている人を慰めたりする時に用いられます。使い方を間違えると「現在能力がないのか」と、反発を受けることもあるので注意が必要です。

雨垂れ石を穿つ(読み:あまだれいしをうがつ)
些細なことでもコツコツとやり続けると、時間がかかってもいずれは成功するという意味。出典は中国の書物『漢書・枚乗伝』「大山の霤(読み:あまだれ)は石を穿ち」。雨だれのしずくが長い間石の同じ場所の上に落ち続け、ついには穴を開けてしまった(「穿つ」は穴をあけるという意味)という言葉です。

【使用例】

  • 「新郎は大器晩成で、将来に期待しています」と結婚式のスピーチをしたが、新郎の親戚が気分を悪くしたそうだ。
  • まさに、「雨垂れ石を穿つ」。彼は見えない所で努力を重ねて希望を叶えた。

代わり映えせずにとどまった状態のまま

「日進月歩」の急速に進化する様子とは反対に、代わり映えせずにそのままの状態でいることを表す語句を紹介します。

旧態依然(読み:きゅうたいいぜん)
元のままの状態で、全く進歩や進化がなく、変化も感じられないさまを表します。「旧態」は昔からの古い状態のことで、「依然」は前とは変わらない、元のままという意味です。

月並み・月次(読み:つきなみ)
もともと「月並み」という語句は、毎月行われる行事などを指していました。新しい意味が加わったのは、明治時代に俳人の正岡子規が従来の俳句のあり方に疑問を呈したことがきっかけです。

正岡子規は、守旧派の俳人が毎月の俳句の会で創意工夫のない俳句を発表しているのを「月並俳句」と称して批判しました。

目の前にある自然の物を見たままに、工夫して新しい物事を俳句に読み込むようにと提唱した内容が世間で話題となり、月並みは「進歩が感じられない」・「新鮮味がない」という意味でも使われるようになったということです。

【使用例】

  • 旧態依然の会社ですので、パワハラやセクハラが後を絶ちません。
  • コンペに出品したものの、月並みな出来映えで選ばれなかった。

いつかは衰えが来ること

「日進月歩」の「目に見える形で進歩を遂げ、発展していく」という意味と反対に、「今は栄えていてもいつかは勢いが衰える時期がやって来る」ということを表す語句もあります。

仏教の無常(世の中の物はいつも同じ状態でいることはない)という人生観から来ていると考えられる言い回しです。

栄枯盛衰(読み:えいこせいすい)
勢いがあって反映する状態は長く続かずに、いつかは衰えてしまうという意味です。「栄枯」は植物が勢いよく茂ったり、そのうち時期が来て枯れてしまったりすることを言います。

「盛衰」は盛りの状態になったり、衰えたりすることです。同じ意味の熟語を重ねて四字熟語にすることで、無常を強調しています。

盛者必衰(読み:じょうしゃひっすい)
この世の中は無常であるから、現在栄華を極めている人間でも必ず衰える時期が来るという意味の四字熟語です。平家物語の冒頭部分に使われているので、日本人にはなじみのある表現ですね。

出典は『仁王経』の「盛者必衰、実者必虚」です。意味は「栄えている状態の者はいつかは勢力が衰え、満ち足りている状態の者はやがてからっぽな状態に落ちぶれてしまう」といったニュアンスがあります。

【使用例】

  • 社長はテレビ番組で青年実業家ともてはやされていたのにな。栄枯盛衰とはよく言ったものだ。
  • 活躍していた人が社長が変わっただけで左遷されて、盛者必衰を目の当たりにした。


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