「意を決して」とは?意味や使い方をご紹介

「意を決して」この漢字を目にしただけでも背筋が伸びるような気がしますね。少し固い感じのする言葉です。「意」と「決」をひっくり返せば「決意」になりますから、意味も伝わってきますね。今回は「意を決して」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「意を決して」とは?
  2. 「意を決して」の使い方
  3. 「意を決して」の類語

「意を決して」とは?

「意を決して」(いをけっして)とは、覚悟を固めて、思い切った決心をして、決意して、などの意味をもつ言い回しです。

漢字の順を逆にしてみると「決意」になりますが、「意を決して」には、単なる「決意」以上に「勇気を持って決断する」というニュアンスが加わります。

「意」は、お馴染みの漢字ですね。意見、意思、意志、同意、意識などなど、日常的に目にし、口にしている「意」。本サイト名「コトバの意味辞典」でも登場するこの「意」は、はたしてどのような「意」味をもっているのでしょうか。

「意を決する」を深く理解するために、「意」と「決」それぞれの字の持つ意味を検証していきます。

「意」の意味

「意」とは、大きく分けて三つの意味をもつ漢字です。音読みは()、訓読みは(こころおもう)。

  1. 気持ち、心の働き、考え、思い
  2. 言葉や行為の内容、わけや意味。
  3. 仏語で、心の働き(感覚をのぞいた、思いめぐらせる作用)

訓読みを見るだけで、「意」が心や気持ちを表す漢字であることがわかりますね。「意を決する」に用いられている「意」の意味は、上記の1に当たります。

「決」の意味

「決」の音読みは(けつ)、訓読みは(める・まる)。意味は、大きく分けてやはり三つあります。

  1. 決める、決まる
  2. 思い切って、きっぱりと。
  3. 裂ける、破れる、切れる。

「意を決する」の「決」は、意味の1によるものです。したがって、「意」と「決」で構成される「意を決する」は、気持ちや思いを決める、という意味になります。

「意を決して」の使い方

「意を決して」は、「意を決して~した(する)」などのように、動詞を修飾する副詞的な働きの言い回しです。用いるときは、なにを決意して為したいのか、為したのか、という内容を続けて述べることになります。

もうひとつのポイントは、「意を決して」という言葉のなかには、覚悟や思い切った決断、というような意味が含まれているため、為したことは、それなりに覚悟・決意の必要なものであるべきです。

勇気や覚悟をもってのぞむ内容が、夕飯を食べることであったり、娯楽映画を観ることとなれば、なんとも不自然ですね。映画といっても、恐ろしいという前評判の高いホラー映画であるならば、話は別となります。

「意を決して」の文例

(高校生A男)

同じクラスの由美ちゃんは、多くの男子の憧れの的なんだ。でも、卒業も近いし、意を決して交際を申し込んでみるよ。後悔したくないもの。

(B子)

今の会社で10年働いたけど、どうしても自分でカフェを開きたい気持ちが抑えられないの。意を決して退社して、夢をかなえてみるつもりよ。

(C男)

東京暮しは便利で快適だけれど、定年したあとは自然の中で過ごしたい。妻を説得し、意を決して北海道に移住しようと考えているんだ。

「意を決して」の類語

「腹をくくって」の意味と使い方

腹をくくってとは、覚悟を決めて、何事にもひるまぬように心を固めて、というような意味の言い回しです。勇気と覚悟をもって、なにかを決断する、という点で「意を決して」と同様の意味をもちます。

「腹」には、「腹が収まらない」などの表現からもわかるように、人の心や気持ちという意味もあります。

したがって、「腹をくくる」は、心をぐっと引き締めて覚悟し、決断する、というさまを表すのです。

【文例】新設子会社の社長に任命されるとは思ってもみなかったが、こうなった以上は腹をくくって、力の限り任務に邁進する覚悟だ。
 


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