「人気を博す」とは?意味や使い方をご紹介

「人気を博す」とは、多くの人や世間からよい評判を得ることを指します。人気はお馴染みの言葉でも、「博す」が古めかしい表現ですので、若い人はあまり聞き慣れないかもしれません。今回はそんな「人気を博す」の意味と使い方を類語とともにご紹介します。

目次

  1. 「人気を博す」とは?
  2. 「人気を博す」の使い方
  3. 「人気を博す」の類語

「人気を博す」とは?

「人気を博す」の意味

「人気を博す」(にんきをはくす)とは、多くの人々や世間の耳目を集め、よい評判をえることを指す言葉です。

「人気を博す」の由来

意味を深く理解するために「人気」と「博す」、それぞれについて見ていきましょう。「人気」は誰もが知っている言葉ですが、いざ「人気」とは?と考えると、意外に言葉で説明するのは難しいかもしれません。

「人気」とは、世間一般の評判のことです。評判がよければ「人気がある」、評判が悪ければ「人気がない」というように使います。

「人気」における、評判がよいという解釈は、必ずしもその対象が善とは限らないのが興味深い点です。たとえば、ドラマの悪役が善良な主人公より人気が出てしまうケースも多々あることからも分かるでしょう。

「博す」は、「博する」の変化形で、獲得する、広める、という意味をもちます。したがって「人気を博す」は、世間一般の評判を獲得する、ということを指すのです。

「人気を博す」の使い方

「人気を博す」という時、人気を集めている対象は、人間はもちろんのこと、物、事象などさまざまです。

(A男)

このたび我が社で売り出した新製品のアイスクリームが人気を博し、一部の地域では品薄になっているらしい。

(B子)

私の高校で、女子の人気を博している男子といえば、やっぱりバスケ部の高橋君よね。

(C男)

意外かもしれないけれど、ヒール役のプロレスラーっていうのは、けっこう大きな人気を博しているものなんだよ。

(D子)

今、外国人観光客に人気を博しているのが、下町の商店街なんですって!意外な場所でびっくりしたわ。

「人気を博す」の類語

「好評を得る」の意味と使い方

「好評を得る」とは、良い評判を得ることを意味する言葉です。「人気を博す」と同様に、対象になり得るのものはさまざま。ただし、「人間」においては、その人自身ではなく、その人の行為の結果などに対して使われることに注意しましょう。

【文例】

  • 宝飾デザイナーの和田氏は、国際宝飾展にダイヤモンドをあしらったファッションリングの新作を数多く出展し、参加者から好評を得た。
  • フレンチレストラン「リロイ」の秋のメニュー構成は、常連客から好評を得ている。

「受けがいい」の意味と使い方

「受けがいい」とは、好評であること、評判がよいこと、人々が好感をもたれること、などを意味する言葉で、やはり対象となるものはさまざまです。「人気を博す」に比べると、その好評のレベルは少々弱いニュアンスがあります。

【文例】

  • 新入社員の山本君は、男性にも女性にもなかなか受けがいいので、しっかり仕事を覚えればいい営業マンになるだろう。
  • 当社がこの秋にリニューアルした口紅のカラー設定は、予想通り、10代に受けがいい。

「ブレークする」の意味と使い方

「ブレーク(ブレイク)する」とは、急に大人気となること、大当たりしたりヒットすること、世間からもてはやされること、などを意味する言葉です。芸能人やさまざまな商品などに対してよく用いられていますね。

ブレークというこのカタカナ語の語源は、英語の'break'。さまざまな意味をもつ言葉ですが、「ブレークする」に用いられている意味は「打ち破る」「破る」というものです。

急激に人気が出ることを「爆発的な人気」と評したりするのと同じようなニュアンスで、「打ち破る」という意味の「ブレーク」が使われているのでしょう。

【文例】

  • 下積み時代が長かった俳優のAだが、ドラマでの癖のある悪役が評判をよび、ついにブレークして、今では主役の声がかかるようになった。
  • 時代を先取りしすぎたのか、社運をかけて開発した新商品は期待したほどブレークしなかった。

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