「金沢イボンヌ」とは?略歴や人物像をご紹介

「金沢イボンヌ」という名前に聞き覚えがあるでしょうか?オリンピックでも活躍した陸上選手の名前です。なんともインパクトのある名前の響きは、あるネット用語の語源ともなりました。今回は「金沢イボンヌ」について、ネット用語も含めて解説します。

目次

  1. 「金沢イボンヌ」とは
  2. 「夏季オリンピックシドニー大会」とは
  3. 「金沢イボンヌ」が語源となった言葉とは

「金沢イボンヌ」とは

「金沢イボンヌ」とは、陸上選手の名前です。金沢イボンヌ(Yvonne Kanazawa Scott)選手は、100mハードル走と400mリレー走の元日本記録保持者。1996年の夏季オリンピックアトランタ大会、2000年のシドニー大会の100mハードル走に出場しました。

シドニー大会では、日本の女子短距離選手としては36年ぶりに準決勝進出の偉業を達成。日本中が彼女の力走に沸き立ったのです。

「金沢イボンヌ」の選手生活は?

金沢イボンヌ選手は、1972年生まれ。母親は日本人、父親はジャマイカ系のアメリカ人です。東京出身ですが、2歳の頃にアメリカに移住しました。

そのままアメリカで過ごした彼女が、陸上競技を始めたのは高校時代のこと。進学先のコロラド大学で、日本の400mハードル走の第一人者だった山崎一孝コーチと出会い、活躍の舞台を日本に移すことになります。

しかし、日本の陸上界がすんなり彼女を受け入れたわけではなかったようです。理由は、英語しか話せなかったこと、肌の色など。彼女の記録を日本記録として認めるか?日本の代表選手として国際大会に出場できるか?など、ことあるごとに物議を醸したといいます。

そんな中でも金沢イボンヌ選手は活躍を続け、二度のオリンピック出場を果たしました。

「金沢イボンヌ」の現役引退後は?

金沢イボンヌ選手は、2005年に現役生活の幕を下ろします。その後、ロングビーチ大学の短距離コーチを経て、2007年にはラスベガス大学の陸上部の監督に就任。アメリカの大学の陸上部監督に就任した初の日本人となりました。

なお、結婚後の名前は「イボンヌ・ウェイド」。夫のラリー・ウェイドさんも元ハードル選手で陸上のコーチだそうです。

「夏季オリンピックシドニー大会」とは

ところで、金沢イボンヌ選手が活躍した夏季オリンピックシドニー大会とはどのようなものだったか覚えていますか?ここで、簡単に振り返ってみましょう。

2000年のシドニー大会は、およそ半世紀ぶりに南半球で開催されるオリンピックとして注目を集めた大会でした。

日本勢では、無冠の女王と言われていた柔道の田村亮子選手が金メダルを獲得。柔道では、ほかにも、野村忠宏選手・井上康生選手・瀧本誠選手が金メダルに輝きました。

また、マラソンでは、高橋尚子選手が日本の女子陸上競技に初めての金メダルをもたらしました。この活躍が評価され、高橋選手には国民栄誉賞が授与されています。

「金沢イボンヌ」が語源となった言葉とは

印象的な響きがある金沢イボンヌ選手の名前は、あるネット用語の語源となっています。それが「キボンヌ」です。

シドニーオリンピックで金沢イボンヌ選手が活躍した頃、彼女の名前をもじって「キボンヌ」とネットに書き込まれたことから、多くのネットユーザが用いるようになりました。

「キボンヌ」とは

「希望」+「イボンヌ」から生まれた言葉が「キボンヌ」です。「キボンヌ」は「希望する」という意味で、物や情報、行動を求める場合に使われます。

【例文】

  • 円盤化キボンヌ。(イベントやライブなどのDVD化を希望する。)
  • 出演情報キボンヌ。(○○○さんの出演情報を求む。)
  • 画像キボンヌ。(△△△の画像をアップロードしてくれ。)
  • 拡散キボンヌ。(SNSでのリツイートを希望する。)
  • 詳細キボンヌ。(もっと詳しく教えてほしい。)

「キボンヌ」は死語?

「キボンヌ」が頻繁に使われていたのは、やはりシドニーオリンピックの時です。その後も、響きの良さから使い続けられてきましたが、最近ではあまり使われなくなってきました。

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