「記念パピコ」とは?意味や使い方を元ネタを含めてご紹介!

新しい言葉が生まれては、すぐに廃れていくのがネットスラングの特徴です。「記念パピコ」もその一つ。もはやほとんど使われていない死語とも言われますが、みなさん意味はご存じでしょうか?今回は、「記念パピコ」の意味や使い方を元ネタを含めてご紹介します。

目次

  1. 「記念パピコ」とは
  2. 「記念パピコ」の使い方
  3. 「記念パピコ」の元ネタ
  4. 商品化された「記念パピコ」

「記念パピコ」とは

「記念パピコ」とはインターネット上の掲示板スレッドやブログコメント欄への記念のための書き込みです。

ネット上に限らずリアル世界でも、ニュースになったり評判を集めたりしたものに関わろうとする人は多いですよね。雑誌で取り上げられたというだけでそのお店に行ったり、芥川賞を取ったというだけ普段買わない本を買ったり。

これはネット世界でも同じで、話題を集めたというだけで普段は見向きもしない掲示板やブログを訪問する人も多いのです。この際に、訪問した記念や、話題になった記念にと書き込みを残していくことがあります。この書き込みが「記念パピコ」です。

「記念パピコ」の使い方

「記念パピコ」は、ネット上で大きな話題となった何らかの事柄について、その「現場」となっているサイトやブログにおいて、まさに「訪問記念」のような形で書き込まれます。

そのものズバリ「記念パピコ」と書かれることもありますが、「(他サイトなど)から来ました」などの書き込みも含まれます。あくまでも書き込んだ本人のための記念であり、他の利用者からみれば何の価値もない情報です。

ただし、「何でもいいから書き込んでくれ」という意味で管理者側が「記念パピコでもコメントを」と使うこともあります。書かれる情報の価値よりも訪れる人の数、賑わいを優先しているというわけですね。

注意点

ネット上で話題になったものであれば、大抵のものは「記念パピコ」のきっかけとなります。犯行予告や芸能スキャンダル、事件の容疑者特定といったものはもちろん、良いニュースでも対象となりえます。

書き込む本人にとっては記念なのかもしれませんが、普段から利用している人や管理人にとってはそうとは限りません。無意味な書き込みが増えることで価値ある情報が得られないということも実際にあったようです。

この点で、「無自覚な荒らし」に含まれることもありますので、安易な「記念パピコ」の書き込みにはご注意ください。現実の世界でいえば「観光地での史跡への落書き」と似たところがあるかもしれません。

現在ではあまり使われない

「記念パピコ」は、ネット上で一定期間使用されていましたが、現在では見かける機会はさほど多くありません。

もとが独りよがりな行為であったことや、ネット文化が一般化され、話題を集めることが普遍化されたことも理由と分析されますが、言葉の流行り廃りのサイクルが早いこともネットスラングの特徴です。

敢えて時代を感じさせたいなどの意図がある場合を除き、前述の注意点も踏まえて、「記念パピコ」と書き込む際にはそのコメントがふさわしい場であるかどうか、一度考え直したほうがよいかもしれません。

「記念パピコ」の元ネタ

元は「記念カキコ」

「記念パピコ」の元の形の一つは「記念カキコ」です。まずこの「記念カキコ」の意味から説明しましょう。

「記念」は大丈夫ですね。前出の通り、来た記念、訪れた記念、ニュースになった記念という意味です。では、「カキコ」とは?現代ではほとんど死語ですが、かつては書き込みのことを略して「カキコ」と呼んでいたのです。

記念の書き込みだから、「記念カキコ」。そのままつなげただけですね。

グリコの商品「パピコ」

では、なぜ「記念カキコ」が「記念パピコ」になったのでしょうか。そもそも「パピコ」って何でしょう?有名な某氷菓のことでしょうか?

実はその通りです。江崎グリコから販売されているチューブ型のアイス、「パピコ」。これが「記念カキコ」と合わさったことで、「記念パピコ」が生まれたのだと言われています。

「パピコ」と「カキコ」。母音が同じで文字数も一緒。ラップと同じで単なる言葉遊びです。なお、商品の「パピコ」という名前の由来はというと、深い意味はなくただ歯切れがの良さと語感からの命名されたものだとか。

商品化された「記念パピコ」

さて、こうして成立した「記念パピコ」ですが、商品名を勝手に使われている江崎グリコはどう思っているのでしょうか?

一説によれば、宣伝になるのでちょうどよいと思っていたとのことです。どこまで本当か、どのレベルの人物の考えかはわかりませんが、企業として必ずしも否定的ではなかったようです。

実際、2014年には名前そのままに「記念パピコ」という商品を販売しています。「ニコニコ超会議」内での限定発売でしたが、公式の反応ということでネット上では話題になりました。


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