「気が引ける」とは?意味や使い方をご紹介

「気が引ける」とは、気おくれする、引け目を感じる、という意味の言葉です。たいていの場合、身にやましいことがあって心が臆している状態です。日本人の国民性もあるのか、この言葉は日常でもよく見聞きします。今回は、「気が引ける」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「気が引ける」とは?
  2. 「気が引ける」の使い方
  3. 「気が引ける」の類語

「気が引ける」とは?

「気が引ける」とは、なにかしら身にやましいことがあり、相手や世間などに対して気おくれがすること引け目を感じること気がとがめたり気持ちが臆してしまうこと、などを指す言葉です。

「気が引ける」理由

「気が引ける」理由は人によってさまざまあり、身にやましいことがある場合だけではありません。

例えば、コンプレックスがある何事かに直面しなければならないとき、コンプレックスなどなくとも、自分の実力をこえる役割を与えられたときなどに気持ちが引けてしまう感情は、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

「気が引ける」の由来

「気が引ける」という言い回しの由来は、「気が引けを取る」だという説があります。「引けを取る」とは、相手、対象よりも引いている、劣っている、という意味。それゆえ、「気が引ける」は、相手やなんらかの対象を前に、心が引っ込んでしまう状態を表しているのです。

「気が引ける」の使い方

「気が引ける」という言い回しを用いるにあたって、注意するべき点は、必ず気が引ける背景があり、そのような気持ちになる対象があるということです。

そして、その対象は、基本的にはすべて生き物です。人間や、大きな意味での社会・世間であることが殆どですが、広義には感情をもつ動物、および命あるすべてのものが対象といってよいでしょう。

例えば、海に一生物としての命はありませんが、魚や微生物など、さまざまな命を有するひとつのエレメントと見なせば、海を汚すことに躊躇を覚え、海に気が引ける、とは言えるかもしれません。

とはいえ、お尻を載せている椅子に気が引ける、いつも焦がしているフライパンに気が引ける、などと用いることはできません。それらに命が吹き込まれているメルヘンの世界であれば別ですが…。

「気が引ける」の文例

(A男)

課長から、取引先への商品のプレゼンを突然頼まれたんだ。担当が変わったばかりで、引継ぎもろくにできていない。わからないことばかりで気が引けるよ。

(B子)

明日、婚約者の両親と顔合わせの食事会なの。お義母さまはお茶の先生だから、礼儀作法の心得もない私は、気が引けて泣きそうよ。

(C男)

犬をペットホテルに一週間預けて旅に出て、これから引き取りにいくんだ。寂しがり屋だから、どんな思いでいたかと思うと気が引けてなあ。

(D男)

友人の三郎は、降込め詐欺で逮捕され、メディアで顔を晒されてしまった。釈放されたんだが、世間に気が引けると、家にこもりっぱなしだよ。

「気が引ける」の類語

日本人の国民性もあるのか、「気が引ける」という言い回しは頻繁に見聞きし、その類語も多岐にわたります。代表的な二例を挙げてみましょう。

「臆する」

「臆(おく)する」は、「気おくれし、おどおどと怖気づくこと行動することをためらってしまうこと」を意味する言葉です。

身にやましいことがあって臆することもありますが、たんに内気な性格などによる臆病さのことも含みます。

【文例】

  • 昨年の体育祭のリレーで、バトンを落としたあげく転んだ鈴木君は、今回もリレー選手に選ばれたが、臆して辞退した。
  • 英語が得意な山本さんは、米国留学の資格を得たにも拘らず、内気な性格が頭をもたげ、臆して応募しなかった。

「気後れする」の意味と使い方

「気後(きおく)れする」とは、状況やその場の空気に圧倒され、怖れや恥ずかしさがわいてひるむこと」という意味です。

自信のなさが背景になることが多いとはいえ、自信満々の人であっても、大会場でのスピーチなどで、観衆の多さに圧倒されて気後れすることはままあるようです。

【文例】

  • 内気な美幸ちゃんは、個性が強いクラスメートのなかですっかり気後れし、自分の意見や希望を口にすることができずにいる。
  • 校内の弁論大会では余裕で優勝した山田君だが、県大会では観客の多さに気後れし、何か所もつまづいて入賞を逃した。


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