「充足感」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

皆さんは日々の中でどんな時に「充足感」を感じていますか?お気に入りのぬいぐるみを抱きしめるだけで「充足感」でいっぱいになることもあるでしょう。今回は「充足感」をクローズアップしていきます。「充足感」の意味や使い方を、類語や対義語も合わせてご紹介します。

目次

  1. 「充足感」:意味
  2. 「充足感」:使い方
  3. 「充足感」:類語
  4. 「充足感」:対義語
  5. 「充足感」:まとめ

「充足感」:意味

「充足感」は<じゅうそくかん>と読みます。意味は、「充分(=十分)に満足した感じ」「希望がかなえられ、満たされた感じ」です。

例えば、美味しいパンケーキを食べて、「あ〜美味しい。甘い、ふわふわ、幸せ。」のような満たされた気持ちになるような感覚です。

あるいは、仕事を成功させた時に感じる達成感や、帰宅してお気に入りのソファに腰を下ろした瞬間、愛犬を抱きしめた時の癒されるような満ち足りた気持ち。

感じ方は人それぞれでしょうが、心が満足するような、ほどけていくような感覚を「充足感」と呼びます。

充足

「充足」には「(足りない分を)十分に満たすこと、満ち足りること」という意味があります。「充足する」という形で動詞としても使われます。

「充」は、音読みで<じゅう>、訓読みでは<み-ちる><み-たす><あ-てる>と読みます。

<みちる><みたす>は、中身がいっぱい詰まっていることを意味し、充足・充血・充電などの言葉に使われます。<あてる>は、足りないところに詰めこむという意で、充填・補充などの言葉に使われます。

「感」は言葉の語尾に付いて「〜という感じ」という意味を付け加えます。「気持ち」や「感覚」のようなニュアンスです。

「充足感」のように二字熟語に「感」が付く言葉としては、幸福感・連体感・正義感・疲労感など色々なものがあります。

「充足感」:使い方

  • 彼との久しぶりの再会に、心の底から充足感を感じた。
  • たった一杯のコーヒーを飲んだだけで、充足感に包まれた。
  • なかなか解けずにいた問題が解けて、並並ならぬ充足感を得た。

「充足感」:類語

充実感

「充足感」の類語として、「充実感」(じゅうじつかん)があります。「充実」とは「足りない点や欠陥がなく、十分に備わっていること」「内容が豊富であること」を意味する言葉です。

「現実(リアル)の生活が充実している人」のことを俗に「リア充」と呼ぶことがありますが、これは生活の内容が不足なく満ちていて、予定や出来事、人付き合いなどが豊富にある状態を指しています。

レストランなどで「メニューが充実している」という場合でも、「(メニューの内容が)豊富、あるべきものが不足なく揃っている」という意味で使われています。

細かなイメージの違いとしては、「充足感」は足りなかったものがだんだんと満ちていくその感覚。一方、「充実感」は満ち切った状態の感覚です。

満足感

また別の類語表現として「満足感」もあります。「満足」とは「望みが達せられて不平のないこと」「十分満ち足りていること」「ある条件や基準を十分に満たしていること」を意味する言葉です。

充足感と満足感はほとんど同じ意味ですので、「充足感」は「満足感」に置き換えることができます。ただし、逆は意味合いによって、置き換えられない場合があります。

充足感と比べると、満足感には「満ち足りた気持ち」の中に「不平不満がない」というニュアンスが含まれている事があり、これは「充足感」では十分に置き換えられない要素です。

「充足感」:対義語

欠乏感・不足感

「充足感」の対義語として挙げられるのが「欠乏感」「不足感」などです。「欠乏」「不足」とともに「十分にないこと」「足りていないこと」「満足していないこと」という意味があります。

「欠乏感」「不足感」は、満ち足りた気持ちである「充足感」とは全く反対の意味を持ちます。どちらかといえば、不足感よりも欠乏感の方が、「足りないこと」の意味が強く表れる語です。

「充足感」:まとめ

タレントの美輪明宏さんが「幸福とは充足感だと思っています。」とおっしゃっていた事がありました。「何もかも満ち足りた気分になる」、そんな感覚である「充足感」こそは、幸せの正体なのかもしれません。

しかし、美輪さんいわく、充足感の成分は泡。ほんの一瞬で消えてゆくものだそうです。確かに人生、満ち足りた時間が永遠に続くわけではありませんよね。

しかし、「充足感」を感じる時間が多ければ多いほど、人生の幸福度も高まるといえるのではないでしょうか。


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