「公平を期す」とは?意味や使い方をご紹介

「公平を期す」(こうへいをきす)とは、すべての人々や事象を平等に扱うように心がけることを意味する言い回しです。民主主義の日本であればなお、しっかりと理解しておきたい言葉です。今回は、「公平」の意味もたどりながら、「公平を期す」をご紹介します。

目次

  1. 「公平を期す」とは?
  2. 「公平を期す」の使い方
  3. 「公平を期す」の類語

「公平を期す」とは?

「公平を期す(こうへいをきす)」という言い回しを正しく理解するためには、「公平」の意味、「期す」の意味をしっかりと把握する必要があります。それぞれの言葉を詳しく解説していきましょう。

「公平」の意味

「公平」とは、すべてのものを平等に、偏らずに扱うこと公正で中立的な見地から判断や対処がなされること、また、そのさまを表す言葉です。人間に対していえば、えこひいきしないことを意味します。「公平」の正しい理解のために、2つの例を挙げてみましょう。

同じ条件で、同じ年齢の子供たちにおやつをあげる場合、完全に同じ物、同じ数を配ることが、公平な態度です。

しかし、親から二人の子供におやつを与える場合、兄が8才、弟が3才であれば、「公平」の意味も変化します。二人が食べられる分量や食べられる物に、大きな差が出てくるからです。

兄が弟よりも多い数のビスケットをもらえば、数量的には「不公平」といえます。しかし、弟に3才児に適した量を与え、育ち盛りの兄に多い量を与えるのは親の愛情と配慮の表れで、逆に「公平」なのです。

上記のように、「公平」は、必ずしもその対処の内容が同等、ということではなく、物事や人への態度や対処を、中立的な視点で決定する態度において平等であること、ともいえましょう。

「期す」の意味

「期す」は、「期する」と同様に、約束する心に誓う心がける期待する、などの意味をもつ言葉です。

「公平」+「期す」の意味

上記に挙げた「公平」と「期す」を合わせた言葉が、「公平を期す」ですね。したがって、すべての人や事象を、偏りのない中立的な視点で扱うことを心がける、あるいは約束する努める期待す、という態度を意味する言い回しです。

「公平を期す」の使い方

(A男)

今回鈴木君が課長に昇格したのは、彼が社長の親戚だからではないよ。個々人の能力や適性を鑑みたうえでの、公平を期す人事査定の結果だ。

(B子)

美術の授業での生徒作品への評価は、確かに教師の感性に左右される部分はありますが、公平を期す採点となるように、常に気を付けています。

(C男)

町内会の秋祭りの責任者を誰にも引き受けて頂けない事態となりました。遺憾ではありますが、くじ引きによって公平を期したいと思います。

(D子)

親が子供たちに対して公平を期すべきは、なんといっても愛情のかけかたに尽きると思うの。

「公平を期す」の類語

「公正に扱う」の意味と使い方

「公正」とは、偏りなく、公平、平等であること、また、そのさまを表す言葉です。したがって、「公正に扱う」とは、物事や人に対して、公平に平等に接するさまを意味します。

文例:生徒会長選挙に立候補した三人の生徒は、それぞれ主義主張も学校への要望もまったく異なるが、学校としては彼らの選挙活動を公正に扱う意向だ。

「平等に扱う」の意味と使い方

「平等」とは、偏りがなく、すべて公平に差別のないこと、また、そのさまを意味する言葉です。したがって、「平等に扱う」とは、人や事象に対して、公平で差別ない態度で処することを指します。

文例:当社では、大卒であろうと高卒であろうと、平等に扱い、評価を下します。すなわち、仕事での実績によってのみ、昇進が決まるということです。

「厳正中立」の意味と使い方

「厳正中立」とは、争いごとが生じたさいに、どちらかの肩を持つということをせず、公平に対処する、という意味をもつ言葉です。「公平を期す」はどのような場面でも使える言葉ですが、「厳正中立」は「争いごと」という背景があっての言い回しであることに注意しましょう。

文例:国連は、加盟国間での紛争があれば厳正中立に仲裁する立場の組織だが、昨今はその指導力に陰りがみられていると指摘されている。

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