「身の振り方」とは?意味や使い方をご紹介

人は人生の分岐点に立った時、今後どうしていくか、色々なことを考えます。このような場面で「身の振り方を考える」という言葉を使います。ビジネスシーンにも使われる表現なのでしっかり覚えておきましょう。こちらでは、「身の振り方」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「身の振り方」とは?
  2. 「身の振り方」を使う人生の節目
  3. 「身の振り方」:例文

「身の振り方」とは?

「身の振り方(みのふりかた)」という言葉を分解すると、「身」は「わが身」、「振り方」とは「扱い方」のことを表しています。つまり「自分の身の扱い方」ということです。

自分の身とは今後の自分のことを表しており、すなわち「身の振り方」とは、「今後の人生や生活の方針」のことです。主に「身の振り方を考える」という形で使われます。
 

「身の振り方を考える」

「身の振り方を考える」とは、今後どうやって生きていくかを考えるということです。学生の場合、就職するのか大学に進むのか、受験に失敗してしまった場合どうするのか、卒業したらどのような道に進むのかなどを考えます。

社会人の場合は、退職後にどのように生計を立てるか、いつからどのような仕事をするかなど、考えることは多くあります。自分で会社を立ち上げる場合などにも使われます。

いずれにせよ、自分の人生において仕事、生活に関する方向性、目的を決める場合には真剣に向き合う必要が出てきます。そのような状況を「身の振り方を考える」と言い表すことができます。

「考え方や生活態度」を指す場合もある

「身の振り方を考えなさい」という表現は、「普段の考え方や生活態度を改めなさい」という意味で使われることもあります。あまりにも素行が悪かったり、今後の人生に影響が出そうな場合にアドバイスとして用いられます。

ただし、このような意味で「身の振り方を改めなさい」という表現が使われることがありますが、これは誤った使い方ですので注意しましょう。「身の振り方」は「考える」ものであり、「改める」は使いません。

「身の振り方」を使う人生の節目

長い人生には大きな節目というものが、必ずやってきます。「進学」「就職」「転職」「結婚」「離婚」「出産」など、良いことも悪いこともあるでしょう。

「身の振り方」という言葉は、そんな人生の節目や分岐点、いわゆるターニングポイントを迎え、自分の今後の人生を考えるといった時期に使われます。一例をご紹介します。

退職

「身の振り方」という言葉がよく使われるのが「退職」する時です。何らかの理由で会社を退職することになった場合、自己都合にしろ、会社都合にしろ、今後の人生を考えなくてはなりません。

退職後、どうやって生計を立てるのか、どのような会社に転職するのかを考えることを「身の振り方を考える」といいます。

定年退職の場合は、「田舎暮らしをしたい」「妻に恩返しをしたい」など、今後の人生をどのように送るかという楽しみや予感のような意味合いも混じっています。

上司などに「身の振り方を考えるといい」と強い口調で言われた場合、退職や転職を暗に促されている場合があります。単に仕事への姿勢などについて指摘しているだけのこともあるので、文脈や日頃の状況から判断しましょう。

離婚

愛する人と愛を誓い夫婦になり、子供を授かり、家族仲良く生きていくという人生がある一方で、残念ながら、何らかの理由で離婚という選択肢を選ばなければならない人もいます。

子供がいない場合は、自分と相手の今後の生き方を考えていくことになりますが、子供がいる場合は親権や養育費など、決めなければならないことがたくさんあります。

家族が今後も幸せに生きていくためにも、今後の生活をどうしていくか「身の振り方を考える」必要があります。

「身の振り方」:例文

  • 会社が倒産することになったので、身の振り方を考えなくてはならない。
  • 来年で定年退職なので、そろそろ身の振り方を考えようと思っています。
  • これ以上、我が社に不利な状況を作り出すのであれば、身の振り方を考えておきなさい。
  • 会社を辞めたいと思い、社長に身の振り方を考えさせて欲しいと伝えた。
  • 人生は一度きりなので、身の振り方について真剣に考えているところです。

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