「はぶる」とは?意味や使い方を由来を含めてご紹介

残念ながら「いじめ」という行為はなかなかなくなることがありません。「はぶる」という行為もいじめの一つです。教室の中だけではなく、SNS上で「はぶる」など、現代では、いじめの方法も変わってきているようです。「はぶる」の意味や使い方を由来を含めてご紹介します。

目次

  1. 「はぶる」とは?
  2. 「ハブる」:意味
  3. 「ハブる」:語源

「はぶる」とは?

「はぶる」とは主に若者の間で日常的に使われている言葉で、いわゆる若者言葉と呼ばれるものの一つです。カタカナを使って「ハブる」と表記されるのが一般的です。こちらの記事でも以降「ハブる」と表記します。

「ハブる」は昔から若者を中心に使われている言葉でしたが、現在でも死語になることなく、年代を問わず使われているようです。

「ハブる」:意味

「ハブる」という形のほかに「ハブく」「ハブにする」のようにも使われます。本来は「ハブにする」を略した形が「ハブる」であると言われています。意味は「仲間外れにする」「つまはじきにする」です。

「つまはじき(爪弾き)」とは少し難しい言葉ですが、仏家で行われていた指をはじいて音を出す風習に由来しており、嫌悪を表す行為としての意味を持っていました。そこから「他人を嫌って、のけものにする」「排除する」という意味に転じました。

「ハブる」は「仲間外れにする」ことを表すのに対して、「ハブられる」は「仲間外れにされる」ということを表しています。

使い方

  • 特定のクラスメイトをハブることは、ただのいじめである。
  • そんな態度とってると、ハブられちゃうよ。
  • 彼女は気に入らない人間がいると、すぐにハブる。

「ハブる」:語源

さて、ここで「ハブる」の言葉の語源を見ていきましょう。この「ハブ」とは何を表しているのでしょうか?

ハブとマングースの対決で有名な、猛毒を持つヘビの「ハブ」?それとも英国風パブとして人気の「HUB(ハブ)」のことでしょうか?残念ながらどちらも違います。

「ハブる」という言葉の語源には諸説あり、はっきりとした語源はわかっていません。こちらの記事では、有力な説をいくつかご紹介します。

省く

「ハブる」の言葉の元と考えられている語として「省く」という言葉があります。これは「省く」の意味の一つの「必要がないものとして取り除く」が、仲間外れの意味と類似しており、発音も似ているためです。

このような理由から多くの人が「省く」が「ハブる」の語源だと考えていますが、実は語源は他のところからきているという説が有力です。

はぶせ

「ハブる」の語源として、遠州地方(静岡県の西部地方のこと)の方言である「はぶせ」に由来しているという説があります。

遠州地方の方言は、「遠州弁」ともよばれています。この方言の一つに「仲間外れ」や「除外」という意味を表す「はぶせ」という言葉があり、ここから「ハブる」という言葉が生まれたのではないかと言われています。

村八分

最後は、「村八分(むらはちぶ)」が「ハチブ」と略されて、「ハブ」になったという説です。「村八分」とは、江戸時代に実際にあった風習を指します。

どのような風習であったかというと「村の中で、ある特定の家を仲間外れにする」というものでした。といっても、今でいう「いじめ」のようなものではなく、村のルールを守らない人に対しての制裁のようなものでした。

村の主要な付き合いである「冠・婚・葬・法事・出産・病気・普請(ふしん)・旅行・火事・水害」の十種のうち、「葬式・火事」以外の八種においては、その家の手助けをしないというところから「村八分」という言葉がうまれたそうです。

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ