「遜色ない」とは?意味や使い方を例文を含めてご紹介

「遜色ない」とは何かを比較して、同等であることを表す時に使う言葉です。褒める際に使われることが多いのですが、誤った使い方も多く見られる表現なので注意が必要です。こちらでは「遜色ない」の意味や使い方を、例文を含めてご紹介します。

目次

  1. 「遜色ない」とは?
  2. 「遜色ない」:使い方・例文
  3. 「遜色ない」:類語

「遜色ない」とは?

読み方

「遜色ない」は<そんしょくない>と読みます。「遜(そん)」という漢字が少し難しく感じるのではないでしょうか。自分を控えめに振舞うことを「謙遜(けんそん)」といいますが、この字が使われています。

書くのは少し難しい漢字ですが、読み方はこの機会に覚えておくようにしましょう。

意味

「遜色ない」とは、何かに比べて「見劣りしない」「引けを取らない」「負けない」ことを表す言葉です。「が」を挟んで、「遜色がない」という形で使われることもあります。

「遜色」とは「劣っていること」「見劣り」「引け目」を表す言葉です。特に何かの色彩を表す言葉ではありません。「遜」は、「へりくだる」という意味があり、漢字表記にするとそのまま「遜る」です。

「ない」がつく表現のため、一見ネガティブな文章のようですが、「遜色」自体がマイナスのイメージの言葉なので、「ない」という言葉で打ち消すことによって、肯定的な意味となります。

「見劣りしない」は、劣っていないということなので、比べる対象と同じようなレベルであることを表しています。完全に打ち負かしているわけではなく、ほとんど同じか、若干劣るというニュアンスも含みます。対抗できる力があるということですね。

「遜色ない」:使い方・例文

使い方

「遜色ない」は二つ以上の事象や物事を比較する時に使われる言葉です。劣らないという意味からも、比較に用いられる対象は、主語よりも上格であるのが一般的です。

例えば、「この店の味は、今話題のレストランの味と比べても、遜色ない。」という文章の場合、小さなお店だけど、今人気のレストランの味に劣らず、美味しいという意味で使われます。褒め言葉ですね。

主に「オリジナル」「老舗」「成績トップ」「優勝」「強者」など、誰の目から見ても評価が高い対象と比べて、「負けていない」という意味で使うのが、スタンダードな使い方です。

使い方の注意

「遜色ない」は「(何かの対象と比べて)負けていない」という意味で用いられますが、反面、「勝ってはいない」というニュアンスもあります。

例えば、上記の「この店の味は、今話題のレストランの味と比べても、遜色ない。」という文章の場合、「この店の味」は「今話題のレストランの味」と比べて、負けてはいないが勝ってもいないわけです。

もし「明確に勝っている、優れている」という意を表現したい場合には、「この店の味は、今話題のレストランの味を超えている。」のように表現しましょう。

誤った使い方

また、誤った使い方として多いのが、「このレストランは有名だが、味はチェーン店のものと遜色ない。」のような文章です。

確かに「遜色ない」には「同等である」という意味がありますが、本来は「劣っていない」という意です。

つまり、「良いものに対して、(主語となっているものが)同等であること」を表すのが「遜色ない」の本来の用法です。この例では、「チェーン店の味」は、良い意味で働いてはいないので、誤った用法です。

例文

  • 彼は、トップクラスの選手と比べても遜色ない動きを見せている。
  • このシステムは、従来のものと比べても、遜色ないレベルまで到達している。
  • この作品は、有名な画家の作品と比べても遜色ない。

「遜色ない」:類語

肩を並べる

「肩を並べる」には「横に立つ」という意味があり、単に横に並ぶことを表すだけではなく、実力などにおいて「対等の位置につく」ことを表しています。

例えば「有名選手と肩を並べている」といえば、実力のある選手と同等の力があるという状況を示しています。「追いつく」ようなニュアンスもある表現です。


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