「かぐし」とは?意味や使い方をご紹介

「かぐし」とはかつてインターネット上で使われていた最初期のネット用語の一つです。現代ではもはや死語とまで言われていてあまり使われません。今回は「かぐし」の意味や使い方、さらには元ネタである「香具師」を含めてまとめて紹介していきます。

目次

  1. 「かぐし」の意味
  2. 「かぐし」の使い方
  3. 「かぐし」の由来
  4. 「香具師」とは?

「かぐし」の意味

「かぐし」とは「やつ」や「あやつ」、「あいつ」という意味です。彼や彼女、あの人のような第三者を指す言葉の一つです。

インターネット上の書き込みで使用されていた、いわゆるネット用語の一つです。現在ではほぼ死語であると言われており、めったに見かけることはありません。

由来については、「かぐしの由来」の項をご参照ください。

「かぐし」の使い方

「奴」という意味で「かぐし」を使うのはすでに時代遅れとされます。敢えて時代を感じさせたい、特定の世代の人に関心を持たせたいといった意図がない場合には使用しない方が良いでしょう。もはやネタ枠とさえ言えます。

文中では「奴」や「あいつ」をそのまま置き換える形で使われます。「変わった奴もいるものだ」なら「変わったかぐしもいるものだ」となります。「香具師」という形で使われることもあります。

「かぐし」の例文

  • そんなかぐしまだいる?
  • 最初から居たかぐしはどこに行った?
  • 香具師の言葉に反応する必要はない。

「かぐし」の由来

「かぐし」は「奴(ヤツ)」が変化してできた言葉とされています。「かぐし」と「奴」、文字数も読み方も全く違いますね。変遷の過程は次のように説明されます。

「奴」から「かぐし」への変遷

まず、当時のインターネット掲示板では「ン」と「ソ」のように似ている字を他の文字で置き換える風習がありました。「ツ」なら「シ」と置き換えられます。すなわち、「奴(ヤツ)」は、「ヤシ」となります。

そして、「ヤシ」は漢字で「香具師」と書くのです(他の字もあります)。当時この言葉の本来の意味を知っている人がどれだけいたかはわかりませんが、パソコンの漢字変換では変換できたでしょう。そこから、「ヤツ」を「香具師」と書くようになりました。

そして、この「香具師」を熟字訓としてではなく、そのまま訓読みすると「かぐし」です。やっとつながりましたね。このような変遷をへて、「奴」は「かぐし」と表記するようになったのです。

「香具師」とは?

「香具師」の意味

「かぐし」の由来となった「香具師」は本来、露店を出したり街角で商売している人のことです。的屋(てきや)、三寸(さんずん)とも言います。

神社のお祭りで、大丈夫なのか疑わしい商品を売っているお店を見たことありませんか?著作権のある商品なのにCマークがなかったり、不自然なお祭り価格で販売していたり…。

時代劇なら「ガマの油」を売っている人がそうです。効き目のない油を、万病に効くとか刀で切られても傷を負わないとか言って実演販売している人たちです。広い意味では辻占い師や易者さんも含まれるそう。あやしい職業が並んでいますね。

「香具師」の由来

そんな「香具師」ですが、なぜ「香具師」で「やし」と読むようになったのでしょうか?「香具師」の由来はいくつか語られていますが、どれが正しいのかわかっていないようです。ここではその一例を紹介しましょう。
 

  1. 落ちぶれた武士のことを「野武士」と呼んだので、そこから「のぶし」、「のし」「やし」となったという説。彼らは生活のために怪しいものや薬を売っていたそう。
  2. 薬や香料をあつかっていたことから「薬師(やくし)」や「香具師(こうぐし)」と呼ばれおり、それらが混ざったという説。
  3. 弥四(やし)という薬の行商人に由来するという説。
  4. 山師(やまし)に由来するという説。山師とは鉱脈を捜し歩いていた人です。当たる確率が非常に低いことからばくち打ちや詐欺師といった意味でもありました。まがい物を売っていたことからそう呼ばれたそう。


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