「罵声」とは?意味や使い方をご紹介

「罵声」とは、口汚くののしる声のことを意味します。ただのどなり声や大きな声とは違い、明らかな悪意がこめられていることが特徴です。例として挙げられるのは、まずは喧嘩のどなり声や、口汚い野次などでしょう。今回は、そんな「罵声」の意味と使い方をご紹介します。

目次

  1. 「罵声」とは?
  2. 「罵声」の使い方
  3. 現代社会で見られる「罵声」の例

「罵声」とは?

「罵声」とは、大声で口汚くののしる声悪口をどなりたてる声、を意味する言葉です。

日本人はその国民性からか、公衆の面前で声を荒げる人は少ないようですが、例えば遠慮のない家族間では、夫婦喧嘩、親子喧嘩、兄弟喧嘩などで「罵声」が飛び交うことがあるかもしれません。

「罵声」の字の意味

「罵」は、ののしる、という意味をもつ漢字です。「馬」の字の上の部分は、本来二つ並んでいた「口」という字が変化したものだと言われています。

すなわち、「罵」は、二頭の馬がいなないていることを表している漢字です。この「罵」と「声」が合わさった、馬たちのうるさいいななき声、という意味が、「罵声」の由来となっています。

「罵声」の使い方

「罵声」を動詞として用いる場合は、「罵声を浴びせる」という使い方をします。受け身の場合は、「罵声を浴びる」となります。

例文

  • 録音されていると思いもしない議員は、秘書にありとあらゆる暴言や罵声を浴びせ続けた。
  • 念願の野球部に入部した山田君は、先輩からの罵声を浴びるばかりの練習に疲れ、退部した。
  • 両親が不仲で、罵声がとびかう家庭に育った由美子は、高校を卒業するなり家を出た。

現代社会で見られる「罵声」の例

「罵声」は、個人間での用例を除けば、国会中継など、政治の世界での口汚い「野次」を思い浮かべる人も多い事でしょう。当事者の言動を大声で非難し、からかう野次は、まさに「罵声」です。

また、スポーツの世界や、職場での上司から部下への叱責など、かつては怒鳴り、罵声を浴びせることも教育のひとつとされた時代もありました。しかし、これらは現代ではパワーハラスメントと認定される場合もあります。

スマホなどで簡単に音声を録音できる現代では、誰かから浴びせられた罵声を録音し、告発のために公表するという例も見られます。一時の感情に任せ、誰かに安易に罵声を浴びせることのないよう、よりいっそう注意したいものですね。


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