「快哉」とは?意味や使い方をご紹介

「快哉」という言葉をご存知でしょうか。少し前の文学作品などではよく見られた表現ですが、古典や漢文についての知識がないと、読み方さえわからないということもあるかもしれません。この記事では「快哉」の意味や使い方について、わかりやすく解説します。

目次

  1. 「快哉」とは
  2. 「快哉」の使い方
  3. 「快哉」の例文

「快哉」とは

「快哉」という言葉をご存じない方には、まず漢字の読み方がわからないかもしれません。「快哉」は、「かいさい」と読みます。

「快哉」の字義

「快哉」の「快」には、文字通り「こころよい」という意味があります。「快晴」や「快適」、あるいは「快感」などもそうですが、「快」という漢字を用いた言葉に共通するのは「気持ちいい」や「すがすがしい」といったイメージではないでしょうか。

「哉」は、感動の意味を表わす助辞です。「助辞(じょじ、助字とも)」とは、漢文(中国古典語)で用いられる「助詞」、あるいは「助詞」と「助動詞」の総称です。

「哉」は音読みで「さい」と読む他に、訓読みで「や」「かな」とも読みます。古典ではよく「〜哉」という表現が出てきますが、これは「〜だなあ」という感動を表す言葉です。

「快哉」=「快なる哉」

「快哉」は漢文に由来する表現です。日本人にとっては外国語である漢文を読みやすくするために、日本では昔から「読み下し(訓読)」が行われてきました。

その読み方によって読むと、「快哉」は「快(かい)なる哉(かな)」、もしくは「快(こころよ)き哉(かな)」となります。「こころよいことだ」「きもちよいなあ」というような、しみじみとした愉快さを表しています。

「快哉」の使い方

「快哉」という言葉を使った成句に「快哉を叫ぶ」というものがあります。意味は「(ああ、なんて)気持ちいんだ、と大声で言う」といったところでしょう。

「快哉を叫ぶ」は「快哉」といえばこの表現、というくらいよく知られた表現として日本語の中で使われています。

「快哉」の例文

  • 長い雨の後に見る青空ほど美しいものはない。快哉を叫びたいほどいい気分だ。
  • 彼が失脚したときいて、思わず快哉を叫んでしまった。
  • 快哉快哉。私たちは心の中で何度も繰り返しました。ついに私たちは自由になったのです。

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