「良さみが深い」とは?意味や使い方を元ネタを含めてご紹介

インターネットサイトやSNSなどで「良さみが深い」という言葉を聞いたことはありませんか?「良さみが深い」とは「とても良い感じがする」という意味で、若者やネットユーザーを中心に使われています。ここでは「良さみが深い」の意味や使い方を元ネタを含めてご紹介します。

目次

  1. 「良さみが深い」の意味
  2. 「良さみが深い」の使い方
  3. 「良さみが深い」の元ネタ
  4. 「〇〇み」関連の若者言葉
  5. 接尾辞の「〇〇み」を使う理由

「良さみが深い」の意味

良さみが深い」とは「とても良い感じがする」「非常に好ましい」といった意味で使われている言い回しです。おもに若者やネットユーザーを中心に使われており、twitterなどのSNSやLINEのやり取りなどで用いられています。

「良さみが深い」の「良さみ」は、形容詞の「良い」に接尾辞の「み」をつけて名詞化した表現です。似たような例としては「悲しい⇒悲しみ」や「厚い⇒厚み」などがあります。また「深い」は「程度が大きい」「度合いが甚だしい」といった意味で使われています。

「良さみが深い」の使い方

「良さみが深い」は、LINEやtwitterなどのやり取りのなかで「これは良いなぁ」と感じたときに使います。若者やネットユーザーを中心に使われている言葉なので、年配の方やインターネットに詳しくない方には通じないかもしれませんので気をつけましょう。

(A)

ねぇ、このバンドのアルバム曲でどれが1番好き?

(B)

うーん、どの曲も良さみが深くて迷うなぁ…

オススメしたいときにも使える

またSNSなどにおいては、自分が「良いなぁ」と感じた物事を他の人にもオススメしたいときに使うことがあります。

(C)

この街の夜景は、この世のものとは思えないほど良さみが深いのでオススメです。

「良さみが深い」の元ネタ

「良さみが深い」の元ネタは、2016年3月にtwitterに投稿された以下のツイート(書き込み)と言われています。終始テンションの高いこのツイートはすぐに人気となり、この文章を真似たツイートをする人もたくさん現れました。

京都大学の学祭テーマにも採用

このツイートの文章は、2016年の京都大学の学祭テーマにも採用されていたようです。京都大学といえば自由闊達な校風で有名ですが、まさにそれを表しているかのようなテーマ選定ですね。

「〇〇み」関連の若者言葉

「良さみ」などのように、形容詞などに接尾辞の「み」を付けて名詞化する表現が、ここ最近、若者の間でよく使われています。たとえば以下の言葉が有名です。

  • うれしみ(嬉しい)
  • さびしみ(寂しい)
  • やばみ(やばい)
  • つらみ(辛い)
  • ねむみ(眠い)
  • わかりみ(分かる)

これらの表現は、単体で用いられることもありますし、「わかりみが深い」(とてもよくわかる感じがする)のように「深い」と組み合わせて使われることもあります。

接尾辞の「〇〇み」を使う理由

表現がマイルドになる

接尾辞の「〇〇み」を付ける表現が流行している理由については諸説ありますが、まず表現がマイルドになるという点が挙げられます。たとえば「つらい」を「つらみ」に変えることで、断定的なニュアンスが弱まりますし、言葉の響きも柔らかくなります。

共感されやすくなる

接尾辞の「み」を付ける表現が流行している理由について、心理カウンセラーの五百田達成さんは「主体の感情の温度を下げる」効果により、共感を得られやすくなる点を指摘しています。

たとえば「つらい」という形容詞は、「私はつらい思いをしている」といったように、主体となる言葉と結びつき、個人の感情を表すために使われます。

一方で「つらみ」のように名詞化すると、主体となる言葉との結びつきが不要となり、「つらい」という感情は一般化されます。これによって、誰でも感じうる「つらさ」として、より共感を得られやすくなると考えられています。

主体の存在を消す、ということは、個別の感情がより普遍に近づくということです。「〈私の〉眠い」と「〈あなたの〉眠い」は本来同じではありません。ですが「私」という主語を連想させないことで、より一般化されたかたちで感情が表現され、結果としてストライクゾーンが広がり、共感されやすくなるのです。

「〇〇み」という表現は「自己主張をするよりも周囲と同調したい」という、ある意味で日本人らしい表現と言えるのかもしれません。

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