「結果」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「結果」とは、行為や何らかの原因から生じた結末のことです。頻繁に見聞きするのは、それだけ現代社会では「結果」が重視されているということかもしれません。従って、類語も多い言葉です。今回は、「結果」の意味を、類語もまじえてご紹介します。

目次

  1. 「結果」とは?
  2. 「結果」の意味と使い方
  3. 「結果」の類語
  4. 「結果」の関連語

「結果」とは?

「結果」の意味は、大きく五つに分かれます。

  • ある行為や原因から生じた、最終的な状態。また、そのような状態に帰着すること。
  • 優れた成果や業績、帰結のこと。
  • (副詞的な用法)~の結果、などと、原因となる部分のあとに付けて、続く部分で結末が生じることを示す。
  • (副詞的な用法)前文を受けて、後文の冒頭に付け、「結局」「つまり」と同義の働きをする。
  • 植物が実を結ぶことを指す。もしくは、その実のこと。

「結果」の意味と使い方

「結果」:最終的な状態

行為をすれば、その結末があり、原因があれば、結果があります。「最終的な状態」としての「結果」は、その内容のよしあしは全く関係なく、単なる帰結点のことです。

(A男)

東大に入るために必死で勉強した結果が明日、ついに出るんだ。もう合否は関係ない、悔いがないからね。

「結果」:優れた成果・業績

「優れた成果・業績」という場合の「結果」には、すでに「優れた」「素晴らしい」という意味が含まれています。スポーツや仕事などの場面で、よく登場する用法です。

(B男)

結果を出してこその横綱だからなあ。黒星が6日続くとなると、引退も視野に入ってくるぞ。

「結果」:結末を導く副詞

この場合の「結果」は、副詞的な用法ですので、結果の内容は、そのあとに続く文の中で表現されます。

(C子)

辛い下積み経験の結果、今の私のデザイナーとしての成功があるのよ。

「結果」:「つまり」と同義の副詞

状況をさまざまに語った前文のあと、「結局」「つまり」などと同義の言葉として、後文の冒頭に付ける「結果」は、あらたまった文章ではほぼ用いられません。

どちらかというと、くだけた場面での口語的用法と言えるでしょう。仕事などの場で、上司や顧客への説明に使うことは避けたほうが賢明です。

(D男)

俺って、昔からさぼり癖があるじゃん。結果、この留年だよ。参ったなあ。

「結果」:実を結ぶこと

(E子)

サクランボ狩りに早く行きたいのだけれど、今年は例年より結果の時期が遅れこむらしいの。

「結果」:かくなわ

「結果」と同じ漢字で「かくなわ」と読む場合があります。この「かくなわ」は、古代の菓子の名称のことです。

小麦粉を練って細いひもを結んだ形に整え、油で揚げた菓子ですが、その形から「心の乱れ」を表す言葉としても用いられました。

「結果」の類語

成果:行為をして得た、よい結果のこと。(文例:地道な研究の成果が、二倍の予算の獲得につながった)
結末:ものごとの最終的な到達点やしめくくり。(文例:二人の波乱万丈の恋は、結婚という幸せな結末を迎えた)

「結果」の関連語

「結果」という言葉を含む、代表的な言い回しを挙げてみましょう。

結果オーライ

「結果オーライ」は、素晴らしいプロセスとは言い難いが、結果が良いのなら、それですべてよし、という意味の慣用句です。

【文例】

  • F子は、ドラマのヒロインを決めるオーディションに遅刻し、あげくに台詞も途中で飛ばしてしまった。ところが、個性を買われたのか見事に合格し、結果オーライとなった。

結果論

結果論とは、事が終わったあとで、原因や結果を考慮に入れず、結果だけに基づいてなされる議論のこと。

基本的に物事が失敗した際に交わされ、かつ原因や動機を分析するような前向きなものではありません。従って、無意味な議論というニュアンスも含んでいます。

【文例】

  • 社運をかけた新商品の売り上げが低迷している理由を、かかわりのない部署の連中があれこれ言いつのっているが、すべて結果論にすぎない。

結果重視

結果重視とは、行為などのプロセスや動機などに意味をおかず、ただ結果に価値を置く考え方のことです

【文例】

  • うちの会社の営業方針は、結果重視の度が過ぎて、顧客のニーズや満足よりも売上がすべてになっている。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ