「驚愕」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「驚愕」とは、きわめて大きな驚きを意味する言葉です。「驚き」を表す類語は多々ありますが、その中でも驚きのレベルが最も強いもののひとつです。従って、表情や身体のリアクションも大きくなる傾向にあります。今回は、類語も含めて「驚愕」の意味をご紹介します。

目次

  1. 「驚愕」とは?
  2. 「驚愕」の使い方
  3. 「驚愕」の類語

「驚愕」とは?

「驚愕」(きょうがく)とは、予想していなかった衝撃的な出来事や、突然の事件などにきわめて大きな驚きを感じることです。

「驚」は、音読みが「きょう」訓読みが「おどろ」く。「愕」は、音読みが「がく」訓読みでは「おどろ」く。両方とも、驚きを意味する字であり、この二つが重なる「驚愕」の驚きのレベルは、きわめて大きなものと言えます。

「驚愕」した時の反応

「驚愕」は、人間のみならず、あらゆる生物に共通する反応です。ペットを飼ったり、動物と身近に接しているとわかることですが、動物が何かに突然驚いた時の反応や動きは、実に電光石火。一瞬にして飛びのいたりするリアクションは、まさに本能が身を守っていることを感じさせます。

人間の場合も、身に危険が及ぶ類であれば、動物的な本能で反応しますが、一般的には、目を見開き、眉を引き上げ、口をぽかんと開ける、などの特徴的反応を示します。

人の性質によっては、表面的な変化は見せず、心の中でのみ「驚愕」することもないわけではありません。

「驚愕」の度合いが大きいほど、冷や汗をかいたり、震えたがきたり、叫びをあげたりと、様々な身体的反応が伴うことが増えます。

しかし、それらの反応は一時的なもので、その衝撃がおさまると、出来事や受け止める者の性質によって、驚きは個々の感情へと移行してゆきます。

「驚愕」の対象

「驚愕」の対象は、喜ぶべき良きものも、不利益となる悪しきものも、自分にはかかわりのないものも、様々に含みます。

何であれ、目の当たりにした事件や出来事が、予想外であったこと、突然であったこと、衝撃的な内容であったこと、などによって、驚きのレベルが「驚愕」に達すると言えましょう。

「驚愕」の使い方

(A男)

目の前のビルで、いきなり大爆発が起こったんだ。
情けない事に、驚愕のあまり、足が震えだしてすぐに避難もできなかったよ。

(B子)

バイトの職場に新しく入ってきた男性が、ずっと会いたかった小学生時代の初恋の人だったの!
驚愕して、恥ずかしいけど嬉し涙まで出ちゃった。

(C男)

課長から、突然、配置転換の最悪な辞令を突き付けられたんだ。
驚愕したあと、絶望で目のまえが暗くなったよ。

(D子)

昨日、人気絶頂の歌手Eが突然引退宣言したじゃない。
あれには驚愕したわ。

「驚愕」の類語

仰天

「仰天」(ぎょうてん)は、非常に驚くという意味で、「驚愕」と驚きのレベルは近いものがあります。

ニュアンスとしては、「驚愕」が、どちらかと言えば深刻な驚きが多いのに対し、「仰天」には、意外な出来事に単純に驚く、という軽さがみられます。

「びっくり仰天」というフレーズを頻繁に耳にするように、「うわあ、びっくり!」というような、深刻ではないけれども、大いに驚くときによく用いられる言葉です。

(F男)

昨夜の大食い選手権の番組で、カレーを20皿平らげたのが若くてスリムな女の子だったから、もう仰天したよ。

驚嘆

「驚嘆」(きょうたん)は、きわめて驚き、かつ感心する、という意味をもつ言葉です。「嘆」は「嘆く」で馴染みある言葉ですが、実は「感心する」という意味もあるのです。

「驚嘆」はこの後者の意味をもつため、何か素晴らしいものに強く驚き、感心、感動するような場面で用います。

(G子)

昨日、カフェで女優のH美に遭遇したの!あまりの美しさに、驚嘆するばかりだったわ。

愕然

「愕然」(がくぜん)は、衝撃を受け、きわめて大きな驚きに打たれるさまを示す言葉です。

驚きのレベルは、「驚愕」に近いものですが、基本的に、嬉しいことなどのポジティブな要素はなく、予想外の強い驚きにくらっとするような心の状況を表す言葉です。

(H男)

故郷の実家は、ずっと仲たがいしている兄が相続したんだ。
先日こっそり様子を見に行ったら、なんと売り払われて更地になっていた。
愕然として、しばし立ち尽くしたよ。


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