「彼我」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「彼我(ひが)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。普段はあまり耳にすることの少ない言葉かもしれませんが、軍記ものが好きな方には馴染みのある言葉かもしれません。この記事では、「彼我」の意味について解説するとともに、例文を交えて使い方を説明します。

目次

  1. 「彼我」とは
  2. 「彼我」の使い方
  3. 「彼我」の例文

「彼我」とは

「彼我」「ひが」と読みます。字面の通り「彼(かれ)と我(われ)」、つまり「他人と自分」端的に言えば「あなたとわたし」を意味する二字熟語です。

その由来は、他のさまざまな熟語などと同様に漢文(中国語)によるものと思われますが、日本語の中でもかなり古い時代から使用されている言葉です。

例えば、日本最古の歌集である『万葉集』(8世紀頃)にも「彼我」という言葉を使用した漢詩が掲載されています。(一七・晩春三日遊覧詩)

「彼我」の使い方

「彼我」は意味のはっきりした表現であり、語感がコンパクトなこともあってか、口語・文語ともに使いやすい言葉と言えるでしょう。特に、文化的に漢文からの影響が強かった昭和初期くらいまでは、文学のみならず新聞記事などでも頻繁に目にする機会があったようです。

しかしながら、最近ではあまり聞く機会がないかもしれません。現在では、どちらかと言えば時代がかった言い回しとして小説などに登場する機会が多いように思われます。

「彼我の戦力差は伯仲している」

よく見る表現の例としては、「彼我の戦力差は伯仲(はくちゅう)している」というものがあります。これは「あちらとこちらの戦力は同じくらいである(互角である)」という意味です。

これを見てもわかるように、「彼我」という言葉を使うと、表現が硬くなり、文章が格調高いものになると言えるでしょう。

「彼我」の例文

  • 彼我の戦力差は歴然としています。恐るには足りません。
  • 彼我の力量は伯仲している。実力差は無いといっていい。
  • どちらが正しいのかではない。生き残るのは彼我どちらか。それを決める戦いだ。


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