「猛威を振るう」とは?意味や使い方をご紹介

気象情報やニュースなどでおなじみの「猛威を振るう」という言葉ですが、どういう意味があるのかご存知でしょうか?「ノロウィルスが猛威を振るっている」などと使われます。こちらでは「猛威を振るう」について、意味や正しい使い方を例文とともにご紹介します。

目次

  1. 「猛威を振るう」:意味
  2. 「猛威を振るう」とは?
  3. 「猛威を振るう」:使い方
  4. 「振るう」と「奮う」の違い
  5. 「猛威を振るう」:類語

「猛威を振るう」:意味

「猛威を振るう」とは、「病気や災害など好ましくないことが、物凄い勢いで広い範囲に影響を及ぼすこと」という意味をもつ言葉で、ニュースや新聞などでよく使われます。

「インフルエンザや風疹など感染症の蔓延」「台風や山火事など自然災害の大きな被害」「戦争などの猛烈な勢い」などを表されることが多く、一般的に好ましくないような物事が凄まじい勢いで、拡大していくことを指す言葉です。

「猛威を振るう」とは?

猛威とは

「猛威(もうい)」とは「猛々しいほどの威力」という漢字の通り、「とんでもない凄まじい威力である、抗えないほどの物凄い勢いのこと」を意味しています。簡単に言えば、「激しい勢いや威力」のことです。

【使い方】

  • 台風の猛威によって、村人達は避難を余儀なくされた。
  • 自然の猛威がこれほどまでとは、思いもしなかった。

振るうとは

「振るう(ふるう)」には「大きく動かす」「思うままに使いこなして、そのものの持つ能力を十分に表す」「勢いが盛んになる」という意味です。

「猛威を振るう」の場合の「振るう」は、「勢いが激しくなる」「十分に発揮する」という意味で、猛威の力を助長していることを指してします。

【使い方】

  • どんな理由があろうとも、暴力を振るうのは良くないと思います。
  • 彼はようやく怪我からの復帰を果たすも、成績が振るわなかった。

「猛威を振るう」:使い方

インフルエンザの場合

インフルエンザのような感染症や疫病などが、物凄い勢いで拡大する様子を「猛威を振るう」と表現します。

【使い方】

  • 冬になり、インフルエンザが猛威を振るっているようだ。
  • このウイルスが猛威を振るうようなことになれば、被害者が多く出るであろう。

自然災害の場合

自然災害は人間の脅威です。「台風」や「嵐」、「山火事」などが、凄まじい被害をもたらすような勢力をつけている時に、「猛威を振るう」という表現を使います。

【使い方】

  • 今年一番の大型台風が猛威を振るった影響で、交通網が麻痺し、観光客は足止めを食らったようだ。
  • 猛威を振るっていた山火事はようやく消化された。

「振るう」と「奮う」の違い

「猛威をふるう」の「ふるう」という漢字を書き間違えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで、「振るう」と「奮う」についてご説明します。

「奮う」

「奮う」という言葉には、「勇み立つ」「気力が盛り上がる」「気を奮い立たせる」という意味があります。つまり「勇気を奮って立ち向かう」ということです。

正しいのは「振るう」

「猛威をふるう」の意味は、「凄まじい勢いで広がっていくこと」でしたね。ということは、その勢い(猛威)が大きくなるということです。「振るう」は、「勢いが激しくなる」「十分に発揮する」という意味ですから、「猛威をふるう」=「猛威を振るう」が正しい漢字です。

「猛威を振るう」:類語

大暴れする

「大暴れする」という言葉には、「周囲の人や器物に被害が及ぶほどに激しく動く」「ひどく乱暴に動く」という意味があります。「(人や動物が)大暴れする」といった物理的なニュアンスが大きい言葉です。

【使い方】

  • 興奮した子供達が、大暴れしはじめた。
  • 季節外れの台風が大暴れしている。

勢いを増す

「勢いを増す」とは「激しくなる」という意味です。「雨足や風が強くなる」などの自然の様子について表すことが多いようです。「勢いを増す」は「を」で文章を繋いでいますが、文脈によって「勢いが増す」「勢いは増す」のように用いられます。

【使い方】

  • どうやら台風20号は、勢いを増しているようだ。
  • 風の勢いが増すにつれて、町からは人の姿が少なくなっていった。
  • 消化活動は懸命に行われているが、炎の勢いは増すばかりだ。

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