「業を背負う」とは?意味や使い方をご紹介

小説や映画などで「業を背負う」というフレーズを目にしたことはありませんか?この「業を背負う」は仏教由来の表現で、複数の意味があります。今回は「業を背負う」の意味や使い方を中心に、「業」の付く言葉も含めて紹介していきます。

目次

  1. 「業を背負う」の読み方
  2. 「業」の意味
  3. 「業を背負う」の意味
  4. 「業を背負う」の使い方
  5. 「業」の付く言葉

「業を背負う」の読み方

「業を背負う」は「ごうをせおう」と読みます。「業」という漢字は「ぎょう」と読むこともありますが、この場合は「ごう」です。

「業」の意味

「業」とは行為や行動のことです。元は善悪を問わずあらゆる行動という意味でしたが、日本では後々罰を受けたり後悔したりするような、悪い行為や過去の過ちという意味で使われます。ただし、それは必ずしもも当人の行為とは限らず、先祖や前世の行いにも使われます。

わかりやすい例で言えば、有名な四字熟語の自業自得にも「業」が入っていますよね。自業自得の意味は、自分の行った悪事の報いを巡り巡って自分が受けることです。このような、未来に影響を及ぼすような過去の行動を「業」と呼びます。

また、よく漫画や小説、アニメなどでは「カルマ」というルビが振られています。これは「業」のもとになったサンスクリット語の「karman」に由来します。

「業を背負う」の意味

「業を背負う」の意味1

「業を背負う」とは業を抱えて生きているということです。「業」は未来に影響を及ぼす行動、とりわけ罰せられる悪事のことでした。ということは、「業を背負う」は罰を受けることになりそうなことを過去に行ったという意味です。

もっともわかりやすい例は、贖罪(しょくざい)や後悔(こうかい)でしょう。昔何らかの悪に手を染めてしまい、犯してしまった罪を償うために生きている、という意味で使われます。苦悩やトラウマに近い感情もあり得るでしょう。

もちろん、後悔を伴わない場合もあります。自分が行ったことの自覚があるだけです。許しを請うつもりもなく、手を汚しながら、罪を重ねながら生きているという意味です。

「業を背負う」の意味2

「業を背負う」にはもう一つ、宿命的にしなければならないことがあるという意味もあります。「業」の本質は未来に影響する行動です。今何かしなければならないことがあるのなら、それはもっと前に行った行動が原因であるというわけです。

「年を取ってからも働かねばならないのは、若いころにお金を浪費したから」「上役に怒られるのは、しなければならない仕事をさぼったから」「鉄砲が生き物の命を奪うのは、前世で悪事を行ったから」といったような考え方です。

「業を背負う」の使い方

  • 業を背負う人々が、懺悔(ざんげ)のために今日も教会の戸を叩く。
  • 誰かが犠牲にならねばならないなら、何度だって同じことをするだろう。業を背負って生きていくことの何が悪い。
  • 道具には道具の業がある。人はみなそれぞれの業を背負って生きている。

「業」の付く言葉

業が深い

「業が深い」とは欲深いという意味です。ここでの「業」は報いを受けるような悪いことを指します。

後から報いを受けるのに、そんな「業」をどうして抱えているのでしょうか。それは欲深いからであると仏教では考えます。欲に目がくらんでいるから、目先のことしか考えていないということですね。

また、運が悪いという意味でも使われます。こちらは、まさに今「業」の報いを受けているから不幸が続いているというわけです。

業を煮やす

「業を煮やす」とは物事の進捗が遅れていてイライラしているという意味です。「はらわたが煮えたぎる」という表現にも使われている通り、「煮る」は怒りの気持ちと通じています。感情や意志が燃え盛るほどにイライラしている様子が思い浮かびますね。

なお、ここに出てくる「業」は行為や行動ではありません。心の動きです。発言や意志もまた「業」に含まれます。

業を重ねる

辞書には載っていませんが、「業を重ねる」や「業を積む」という表現があります。重ねるように、あるいは積むように何かの行為を繰り返し行うという意味です。

それが善い行いであれば、「徳を積む」と同じ意味になります。悪い行いなら、より「業」が深くなるでしょう。


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