「ピ逃げ」とは?意味や使い方をご紹介

大学生になると、それまでに聞いたこともないような言葉に触れることがあります。そのひとつが「ピ逃げ」です。「ピ逃げ」とは一体何を指す言葉かご存じでしょうか。今回は、近年学生の間で使われるようになった「ピ逃げ」について解説します。

目次

  1. 「ピ逃げ」の意味
  2. 「ピ逃げ」の使い方
  3. 「ピ逃げ」発生の構図
  4. 「ピ逃げ」への防止対策

「ピ逃げ」の意味

「ピ逃げ」とは‘ピッ‘として逃げることです。主に大学生の間で使われている俗語で、出席登録だけして講義には出ないことを指します。出席登録用カードリーダーに、学生証などのカードをかざした際に音がすることから、「ピ逃げ」または「ピー逃げ」と呼ばれるようになりました。

「ピ逃げ」の使い方

  • 今日はピ逃げするから、あとでノート見せて
  • あの講義はつまらないからピ逃げしたい
  • 何度もピ逃げしているから教授と顔を合わせにくい

「ピ逃げ」発生の構図

大学の講義の中には「出席」を単位取得の最低条件としているものがあります。そのような講義の場合は毎回点呼を取る、あるいは出席票を集めるなどして、大学側は学生の出席状況を把握する必要がありました。

しかし点呼や出席票といった方法では、受講者が大人数に及ぶ講義には対応できません。出欠確認に時間が取られてしまい講義時間の確保が難しくなります。

そこで近年、時間を割かずとも厳格に出欠管理できる仕組みを取り入れるようになりました。それがカードリーダーによる出席管理システムの導入です。

このシステムの導入により大学側の負担は大幅に軽減しましたが、休みたい学生にとっては友人に「代返」を頼むという手間がなくなったため、「ピ逃げ」が発生するようになりました。

「ピ逃げ」への防止対策

出席管理システムの導入は、カードリーダーにかざした磁気カード型あるいはICカード型の学生証から情報を読み込むことで、出欠状況の管理や集計を実現します。さらには出席率を割り出すことで学生へのフォロー体制を整えるなどの利点もあります。

しかし一方で、「ピ逃げ」を発生しやすくするという問題も抱えるようになりました。そこで各大学ではこの事実を踏まえ、講義中に回すことも可能なモバイル式のカードリーダーを使用する、あるいは授業の最初と最後の2回とも出席登録を義務づけるなどして、「ピ逃げ」防止への対策をとっているようです。

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